第4回 エステルクリサガラ公演 2024年7月30日【大海遊楽の恋するバレエ】

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観劇レポート

7月30日、バレエジャポンにて以前インタビューさせていただいた川添智香さんがご出演された公演、「第4回 エステルクリサ Gala 公演」にお伺いして参りました。この公演は、若手ダンサーたちの才能が光り、主催・代表の高橋斐乃さんの下で行われた華やかな舞台です。「エステルクリサ」という言葉には「どんな状況でも歩みを止めず進み続ける」という意味が込められているそうです。

第1部では、馴染みのある作品が多く登場し、観客を惹きつける内容となっていました。特に印象的だったのは、若林侑希さんと清田元海さんが出演された『Lady and Hooligan』。初めて観る作品でしたが、その独特な表現が大変興味深く、作品についてさらに知りたいという気持ちが湧いてきました。

また、清水ひようさんがご自身で振り付けされた『ベランダーとラベンダー』は、観る者に穏やかで心地よい時間を提供してくれる作品でした。リズムと動きが織りなす柔らかさに、観客は無心で見入ることができ、心が洗われるような感覚を味わえました。

1部の締めくくりは、川添智香さんと淵山隼平さんによる『コッペリア』第3幕からのグラン・パ・ド・ドゥでした。川添さんは公演前に怪我をされていたと伺っていましたが、舞台上ではその影響は全く感じられず、澄み切った朗らかな踊りで観客を魅了しました。

第2部では『パキータ』からの抜粋が披露されました。この作品は、オーディションを経て選ばれたダンサーたちが一緒に参加し、豊かなカラフルさのある作品でした。

公演を通じて、高橋斐乃さんが語った「バレエは芸術」というテーマが深く心に残りました。芸術とは何なのか、バレエが真に芸術となる瞬間はどこにあるのか。逆に、どんな時にバレエはただの技術やパフォーマンスに留まってしまうのか。この疑問は、私たちがバレエと関わっていく上で、常に考え続けるべきテーマでしょう。私自身も考え続けていこうと思います。

今後も、川添智香さんをはじめ、出演者たちの更なる活躍を期待せずにはいられません。そして、バレエという芸術の可能性がどこまで広がっていくのか、私自身もその目で見届けていきたいと思います。

文:大海遊楽

【大海 遊楽 プロフィール】

6歳よりバレエを始める。
2016年14歳 Hearts&MindsBalletConcursにて、ロシア国立ボリショイバレエ学校サマースカラシップを受賞。サマースクールにて年間留学オーディションに合格し、翌年より同校に留学。
バレエ安全指導者資格ベーシックコース修了。
バレエ安全指導者資格認定バレエ姿勢ベーシックインストラクター。
バレエジャポン専属アートライター


第4回 エステルクリサガラ公演 2024年7月30日 公演概要

2024年7月30日(火)
開場 17:30 / 開演 18:00
きゅりあん(品川区立総合区民会館) 大ホール
東京都品川区東大井5丁目18−1

【出演】
高橋斐乃 / 川添智香 / 若林侑希 / 清田元海 / 葉安那 / 磯村凛 /
南江祐生 / 関口智則 / 冨岡玲美 / 升本果歩 / 香川智音 / 後閑飛雄馬 /
清水ひよう / 中沢恵理子 / 生方隆之介 / 小笠原征諭 / 佐藤真裕加 /
土屋文太 / 光永百花 / 山田茉子 / 太田弓恵 / 岩城由奈 / 野中未来 /
中平羽南 / 岸本花 / 佐藤瑞来 / 池内絢音 / 山田未来 / 淵山隼平

公式インスタグラム
https://www.instagram.com/estelle_chryso/

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