NOBUO SENSEI’S BODY LESSON
バレエの足裏は、どう使う?
「足の使うツボ」
BASIC ANSWER
「足の使うツボ」とは何か
足裏のどこから床へ力を伝え、どこで動きを受け止めるかを理解するための感覚的なポイントです。
藤野先生は、足裏を「押すゾーン」と「引くゾーンを持つ操作盤」のように捉えています。動き出しと戻りを区別して考えることで、足先だけを動かすのではなく、床とのつながりを使った足さばきを目指します。
言葉について:この記事の「ツボ」は、東洋医学における経穴や、治療効果を示す医学用語ではありません。藤野先生が動画内で示した身体感覚上の手がかりを指します。
WHO THIS IS FOR
こんな悩みがある方へ
- ルルベで足首がぐらつく
- 体重が踵側・つま先側へ偏りやすい
- タンジュで脚が遠くへ伸びる感覚がない
- 左右の足で感覚やバランスが大きく違う
- パッセやピルエットで支持足が安定しない
- 「足裏を使って」の具体的な意味が分からない
PUSH & PULL POINTS
藤野先生が示す、押す・引く4つの目安
| 感覚 | 動画で示される位置と役割 |
|---|---|
| 押す|メイン | 踵と土踏まずの境目付近から、やや第4趾(足の薬指)側へ寄った場所。動き出しの中心となる“押し”の目安として示されています。 |
| 押す|前側 | 足指の付け根より前側。足やラインを遠くへ伸ばしていくときの“押し”として意識します。 |
| 引く|前側 | 足指の付け根より少し手前側。伸ばした足を戻す、床を手前へたぐるような感覚の目安です。 |
| 引く|踵側 | 踵の後ろ、アキレス腱側。動きを受け止めたり、足元を支えたりするときの“引き”として示されています。 |
APPLY TO BALLET
押す・引く感覚を、バレエの動きへつなげる
ルルベ・片足立ち
床を押して上がるだけでなく、足裏のどこで支え、どこで戻りを受け止めているかを観察します。
タンジュ
床を遠くへ押して脚を伸ばし、引く感覚で足を戻します。出す動きと戻す動きを分けて考えます。
グラン・バットマン
脚を振り上げる前に床へ力を伝え、戻るときまで足元とのつながりを失わないようにします。
3-STEP FOOT CHECK
レッスン前に、足裏の感覚を確かめてみる
位置を触って確認する
座った状態で足裏を手に取り、動画で示される押す・引く位置をやさしく触れます。強く押し込む必要はありません。
立って荷重を観察する
バーや安定した椅子に手を添え、踵側・つま先側、親指側・小指側のどこへ偏っているかを観察します。
小さなタンジュで試す
床を遠くへ押して出し、引く感覚で戻します。足指を丸めたり、足首をねじったりしていないかも確認します。
安全のために:立位で試す場合は転倒しない環境を整えてください。足裏、足首、アキレス腱などに痛み、しびれ、熱感、腫れがある場合は無理に続けず、必要に応じて医療専門職へご相談ください。
COMMON MISUNDERSTANDINGS
足裏を使うときの、よくある捉え違い
| 捉え違い | 見直すポイント |
|---|---|
| ツボを強く押せばよい | 特定の一点を痛いほど刺激する方法ではありません。動きの中で床との接点を感じ分けるための目安です。 |
| 足指を丸めて床をつかむ | 足指を縮めることと、足裏から床へ力を伝えることは同じではありません。指の長さを保って観察します。 |
| 土踏まずへ体重を押し込む | 土踏まずの一点へ沈み込むのではなく、足裏全体の中で押す・引く方向を感じ分けます。 |
| 左右を無理に同じにする | まず左右それぞれの感覚を観察し、強い側へ無理に合わせず、小さな動きから調整します。 |
FROM READING TO PRACTICE
記事で整理し、動画で足裏の位置を確かめる
この記事で全体像を知る
押す・引くポイントの役割と、動きへのつなげ方を言葉で整理します。
先生が示す位置を見る
足裏のどこを示しているのか、押す・引くをどの動きで使うのかを映像で確認できます。
複数の動きで試す
タンジュから始め、ルルベ、片足立ち、グラン・バットマンへ少しずつ応用します。
WATCH ON BALLET TV
藤野先生が示す足裏の位置を、動画で確認する
文章だけでは伝わりにくい足裏の位置と、押す・引く動作の順序を映像で学べます。視聴にはバレエTVへのログインと対象プランの登録が必要です。最新の条件は動画ページでご確認ください。
EXPERT PROFILE
解説者|藤野暢央(ふじの・のぶお)先生
バレエダンサー/バレエピラティス講師/藤野富村バレエアート主宰
12歳よりバレエを始め、オーストラリア・バレエ学校へ留学。1997年に同校を主席で卒業後、香港バレエ団へ入団し、2002年にプリンシパルへ昇格。2005年から2007年までオーストラリア・バレエ団でシニアソリストを務めました。帰国後は舞台出演、振付、バレエピラティスの指導など幅広く活動しています。
バレエ安全指導者資格®︎でも講師を務め、ダンサーとしての経験と身体への理解を結びながら、動きを分かりやすく伝えています。
足裏の感覚を、踊りにつなげる。
「ノブオ先生のカラダ講座」では、身体の構造と感覚をつなぐ解説をアーカイブで学べます。まずは「足の使うツボ」からご覧ください。
