「アンディオールって、なにっ?」ノブオ先生のカラダ講座

  • URLをコピーしました!
アンディオール(ターンアウト)とは?股関節から脚を外へ使う方法|藤野暢央先生

NOBUO SENSEI’S BODY LESSON

アンディオールは、
足先ではなく股関節から

解説:藤野暢央先生 公開: 更新: 編集:バレエジャポン編集部
藤野暢央先生によるノブオ先生のカラダ講座『アンディオールって、なにっ?』
先に結論 アンディオール(ターンアウト)は、足先だけを外へ向けて作る形ではありません。藤野暢央先生は、股関節から腿全体を外側へ使い、腰・お腹は中心へ支え、脚を上げるときは前ももだけで引き上げず、膝裏・内もも裏・坐骨側から“めくり上げる”ように動かすと解説します。大切なのは角度の大きさではなく、股関節・膝・つま先の方向を無理なくつなぎ、動いている間も外向きの使い方を保つことです。

BASIC ANSWER

アンディオール(ターンアウト)とは?

股関節を起点に脚全体を外向きに使い、立つ・動く・止まる間もそのつながりを保つバレエの基本技術です。

この動画でいう「アンディオール」は、脚の外向きの使い方、一般にターンアウトと呼ばれる内容を指します。ピルエットなどの回転方向を表すフランス語の「en dehors」と同じ表記でも、ここでは回転の方向ではなく、脚を股関節から外へ使うテーマとして解説しています。

WHO THIS IS FOR

アンディオールでこんな悩みがある方へ

  • 足先だけを外へ開いてしまう
  • 膝や足首にねじれや痛みを感じる
  • 動き始めると脚が内向きへ戻る
  • 「締める」と太ももを内へ寄せて固まる
  • 脚を上げると前ももだけが疲れる
  • 脚を下ろすと外向きがほどける
  • クロワゼやアチチュードの膝の方向に迷う

THREE PRINCIPLES

股関節からアンディオールを使う3つの要点

01

腿全体を外へ張る

足先だけを開かず、股関節から腿を外側へ使います。藤野先生は、腿を股関節の幅より外へ張り出すイメージで説明しています。

02

中心は支え、脚は外へ

「締める」を太もも同士を内へ押しつけることにせず、腰・お腹は中心へ支えながら、脚には外へ広がる方向を与えます。

03

膝とつま先をつなぐ

足だけを必要以上に開かず、股関節から始まる外向きの流れに膝とつま先をそろえます。ねじれや痛みが出ない範囲を使います。

角度について:ターンアウトの可動域には個人差があります。180度に見せることを優先して足先だけを開いたり、床の摩擦で固定したりしないでください。

LIFT & LOWER

脚は前ももで引き上げず、後ろ側から“めくり上げる”

動作 藤野先生が示す意識
立つ 股関節から腿を外へ張り、腰・お腹は中心へ支えます。足先だけで外向きの形を作りません。
脚を上げる 前ももだけで持ち上げず、膝裏から内もも裏、坐骨側へ続く後ろ側で脚をすくい上げるイメージを使います。
形を保つ クロワゼやアチチュードでも、足先だけでなく、股関節から膝へ続く方向を確認します。
脚を下ろす 力を抜いて落とさず、外向きのつながりと体幹の支えを保ったまま、床まで丁寧に戻します。

WHY IT MATTERS

外向きに立つことを、動きやすさへつなげる

アンディオールは、外向きの形を見せるだけでなく、前・後ろ・横へ動き出し、止まるための身体の準備です。

藤野先生は、外向きに脚を使うことで、複数の方向へ動きやすく、ブレーキもかけやすい状態を目指せると説明しています。立っているときだけ開くのではなく、脚を上げる、下ろす、方向を変える場面までつながりを保つことが、踊りの中で使えるアンディオールです。

3-STEP TURNOUT CHECK

足先を開く前に、股関節からのつながりを確かめる

1

小さな角度で立つ

バーに手を添え、膝とつま先が同じ方向を向ける無理のない角度で立ちます。最大の開きを目指しません。

2

浅いプリエで確認する

浅く膝を曲げ、膝が足先の方向から内側・外側へ外れないかを観察します。足裏が床から崩れない範囲で行います。

3

低いタンジュへつなぐ

腰・お腹を支え、腿を外へ使ったままゆっくりタンジュを行います。出すときも戻すときも膝とつま先をそろえます。

安全のために:股関節、膝、足首に痛み、引っかかり、しびれがある場合は中止してください。痛みを我慢して可動域を広げず、必要に応じて指導者や医療専門職へご相談ください。

COMMON MISUNDERSTANDINGS

アンディオールで起こりやすい捉え違い

捉え違い 見直すポイント
足先を大きく開けばよい 股関節からの外向きより足先の角度が大きいと、膝や足首へねじれが生じやすくなります。方向をそろえます。
脚を内へ強く締める 太もも同士を押しつけるのではなく、腰・お腹は支え、腿は股関節から外へ使います。
前ももで脚を上げる 膝裏・内もも裏・坐骨側から脚をすくい上げるイメージを使い、股関節からの外向きを保ちます。
立つときだけ開く 動き始め、脚を上げる間、下ろす間まで、同じ外向きのつながりを保てる範囲で練習します。

FROM READING TO PRACTICE

記事で理解し、動画で脚が回る方向を確かめる

STEP 1|無料

この記事で要点を整理

足先だけで開く方法と、股関節から腿を外へ使うアンディオールの違いを理解します。

STEP 2|動画

先生の身体の方向を見る

腿を外へ張る方向と、脚の後ろ側から“めくり上げる”動きを藤野先生の実演で確認します。

STEP 3|レッスン

小さな動きで育てる

無理のない角度からプリエ、タンジュへつなげ、動く間も股関節・膝・つま先の方向を保ちます。

WATCH ON BALLET TV

腿を外へ張る方向を、藤野先生の動きで確認する

文章だけでは伝わりにくい、股関節から腿が回る方向、腰・お腹の支え、脚を後ろ側から上げ下げする感覚を映像で学べます。視聴にはバレエTVへのログインと対象プランの登録が必要です。最新の条件は動画ページでご確認ください。

EXPERT PROFILE

解説者|藤野暢央(ふじの・のぶお)先生

バレエダンサー・バレエピラティス講師 藤野暢央先生

バレエダンサー/バレエピラティス講師/藤野富村バレエアート主宰

12歳よりバレエを始め、オーストラリア・バレエ学校へ留学。1997年に同校を主席で卒業後、香港バレエ団へ入団し、2002年にプリンシパルへ昇格。2005年から2007年までオーストラリア・バレエ団でシニアソリストを務めました。帰国後は舞台出演、振付、バレエピラティスの指導など幅広く活動しています。

バレエ安全指導者資格®︎でも講師を務め、ダンサーとしての経験と身体への理解を結びながら、動きを分かりやすく伝えています。

藤野富村バレエアート公式サイト

足先の形から、動けるアンディオールへ。

「ノブオ先生のカラダ講座」では、身体の構造と感覚をつなぐ解説をアーカイブで学べます。まずは「アンディオールって、なにっ?」からご覧ください。

動画:「アンディオールって、なにっ?★6月16日 2024年」|バレエTV

編集方針:本記事は、藤野暢央先生による動画内容をもとに、バレエを学ぶ方が要点を理解しやすい形でバレエジャポン編集部が構成しています。身体感覚を表す比喩は、動画内の指導表現に基づきます。

免責事項:本記事は一般的な学習情報であり、医療上の診断・治療を目的とするものではありません。身体に痛みや不調がある場合は、医療専門職へご相談ください。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次