「バレエとピラティスを結ぶ」ノブオ先生のカラダ講座

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バレエにピラティスはどう役立つ?関節から伸びるラインを作る考え方|藤野暢央先生

NOBUO SENSEI’S BODY LESSON

ピラティスの気づきを、
伸びやかなバレエへ

解説:藤野暢央先生 公開: 更新: 編集:バレエジャポン編集部
藤野暢央先生によるノブオ先生のカラダ講座『バレエとピラティスを結ぶ』
先に結論 ピラティスは、バレエの形を直接練習する代わりではなく、股関節や肩などをどう動かし、足裏へどう体重を置くかを観察する補助的な学びとして役立ちます。藤野暢央先生は、身体を固めて形へ押し込むのではなく、関節から前・上・遠くへ伸びる感覚をピラティスで見つけ、それをバレエの美しいラインと流れへ戻すことが大切だと解説します。

BASIC ANSWER

ピラティスは、バレエにどう役立つ?

バレエの形を一度離れ、関節の動き、身体のつながり、重心を観察し直すことで、固めず伸びるための選択肢を増やします。

バレエでは美しいラインやポジションを意識するあまり、身体を縮めたり、特定の場所を固めたりすることがあります。ピラティスの視点から関節を機能的に動かす感覚を確認すると、バレエへ戻ったときに、同じ形をより遠くへ、流れを保って表現する手がかりになります。

WHO THIS IS FOR

こんな行き詰まりを感じる方へ

  • 動きが固く、伸びやかさが出ない
  • 股関節の使い方が分からない
  • 腕を動かすと肩が詰まる
  • 手先・足先の形を固めてしまう
  • 足裏の重心が安定しない
  • 注意を守ろうとすると身体が縮む
  • 別の角度からバレエを学び直したい

TWO PERSPECTIVES

バレエとピラティスを、どう結ぶ?

視点 学び方
バレエ ポジション、ライン、音楽、空間、表現を統合し、舞台上で見える動きとして磨きます。
ピラティス 形の完成を急がず、関節がどの方向へ動くか、呼吸や重心とどう連動するかを丁寧に観察します。
結び方 ピラティスで見つけた関節の動きや身体感覚を、タンジュ、ポール・ド・ブラ、立位など小さなバレエ動作で再確認します。
目標 身体を形へ押し込むのではなく、支えを保ちながら前・上・遠くへ広がるラインと流れを目指します。

THREE CONNECTIONS

股関節・肩・足裏から、バレエを見直す

01

股関節から脚を遠くへ

脚の付け根を縮めて高く上げようとせず、股関節の中で脚が動き、つま先が身体から遠くへ進む感覚を探します。

02

肩から腕を遠くへ

肩を固定して手だけを動かさず、肩関節や肩甲骨とのつながりから腕と指先を空間へ伸ばします。

03

足裏から全身を上へ

足裏のどこへ重さがあるかを観察し、床を押す力を脚・骨盤・背骨へつなげます。足指を丸めて床をつかむこととは区別します。

EXPAND, DON’T COMPRESS

「縮めて作る形」から「広がって生まれるライン」へ

美しいラインは、身体を小さく固めることではなく、支えを保ちながら関節から遠くへ伸び続けることで生まれます。

藤野先生は、身体全体で前へ・上へ進んでいく意識を重視しています。引き上げるために息を止める、ターンアウトのために脚を締めつける、腕の形を守るために肩を固定するといった縮みを見直し、身体の中心と末端が互いに遠ざかる方向を探します。

3-STEP TRANSFER

ピラティスの気づきを、バレエへ戻す3段階

1

小さく動いて観察する

仰向けや座位など安定した姿勢で、股関節や肩がどの方向へ動くかを確認します。可動域の大きさを競いません。

2

立位で重心を確認する

バーや安定した椅子に手を添え、足裏の重さ、骨盤、背骨のつながりを確認します。寝た姿勢の感覚を立位へ移します。

3

小さなバレエ動作で試す

タンジュやポール・ド・ブラをゆっくり行い、関節から遠くへ伸びる感覚が形の中でも保てるかを確かめます。

安全のために:ピラティスは痛みを治療するための自己流エクササイズではありません。痛み、しびれ、めまいなどがある場合は中止し、必要に応じて医療専門職へご相談ください。器具を使う場合は、適切な指導を受けてください。

COMMON MISUNDERSTANDINGS

バレエにピラティスを取り入れるときの捉え違い

捉え違い 見直すポイント
ピラティスはストレッチ 柔軟性だけでなく、呼吸、重心、関節の動き、身体のコントロールを観察する方法として捉えます。
可動域が大きいほどよい 関節を無理に広げず、支えと方向を保って動ける範囲を使います。
行えば自動的に踊りが変わる ピラティスで得た感覚を、立位やバレエの基本動作へ意識的に戻す過程が必要です。
バレエの形は不要になる ピラティスはバレエ技術の代わりではありません。身体の選択肢を増やし、バレエのラインと表現へ活かします。

FROM READING TO PRACTICE

記事で理解し、動画で関節から伸びる方向を見る

STEP 1|無料

この記事で関係を整理

バレエとピラティスの違い、共通点、身体感覚を踊りへ戻す手順を言葉で理解します。

STEP 2|動画

先生の身体の方向を見る

股関節や肩から遠くへ伸びる方向、手足の構え、足裏の重心を藤野先生の解説で確認します。

STEP 3|レッスン

バレエの基本で試す

タンジュ、ポール・ド・ブラ、立位へつなげ、身体が縮まず伸び続けているかを確認します。

WATCH ON BALLET TV

バレエとピラティスを結ぶ視点を、藤野先生の実演で確認する

文章だけでは伝わりにくい、股関節や肩から遠くへ伸びる方向、手足の構え、足裏の重心の見直し方を映像で学べます。視聴にはバレエTVへのログインと対象プランの登録が必要です。最新の条件は動画ページでご確認ください。

EXPERT PROFILE

解説者|藤野暢央(ふじの・のぶお)先生

バレエダンサー・バレエピラティス講師 藤野暢央先生

バレエダンサー/バレエピラティス講師/藤野富村バレエアート主宰

12歳よりバレエを始め、オーストラリア・バレエ学校へ留学。1997年に同校を主席で卒業後、香港バレエ団へ入団し、2002年にプリンシパルへ昇格。2005年から2007年までオーストラリア・バレエ団でシニアソリストを務めました。帰国後は舞台出演、振付、バレエピラティスの指導など幅広く活動しています。

バレエ安全指導者資格®︎でも講師を務め、ダンサーとしての経験と身体への理解を結びながら、動きを分かりやすく伝えています。

藤野富村バレエアート公式サイト

形を固める踊りから、関節から広がる踊りへ。

「ノブオ先生のカラダ講座」では、身体の構造と感覚をつなぐ解説をアーカイブで学べます。まずは「バレエとピラティスを結ぶ」からご覧ください。

動画:「バレエとピラティスを結ぶ★7月7日 2024年」|バレエTV

編集方針:本記事は、藤野暢央先生による動画内容をもとに、バレエを学ぶ方が要点を理解しやすい形でバレエジャポン編集部が構成しています。

免責事項:本記事は一般的な学習情報であり、医療上の診断・治療を目的とするものではありません。身体に痛みや不調がある場合は、医療専門職へご相談ください。

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