「曲線美?直線美?!」ノブオ先生のカラダ講座

  • URLをコピーしました!
バレエの直線美と曲線美|軸・呼吸・背中でラインを使い分ける方法

NOBUO SENSEI’S BODY LESSON

まっすぐな強さと、
途切れないしなやかさ

解説:藤野暢央先生 公開: 更新: 編集:バレエジャポン編集部
藤野暢央先生によるノブオ先生のカラダ講座『曲線美?直線美?!』
先に結論 バレエの直線美と曲線美は、どちらか一方を選ぶものではありません。直線は軸や方向を明確にし、安定感と力強さを伝えます。曲線は身体の各部をなめらかにつなぎ、動きの流れと芸術性を生みます。藤野暢央先生は、呼吸と背中の意識を加えることで、形を止めず、その先まで続くようなラインへ変えていく視点を解説します。

BASIC ANSWER

バレエの直線美と曲線美とは?

直線美は軸・方向・力強さを明確にするライン、曲線美は全身の流れ・つながり・しなやかさを伝えるラインです。

直線だけでは動きが硬く、曲線だけでは軸や方向が曖昧に見えることがあります。大切なのは、背骨を通る軸を保ちながら、呼吸と背中から腕や脚へ流れを渡すことです。二つの性質が共存すると、静止したポーズにも広がりが生まれ、動きには明確さと余韻の両方が現れます。

WHO THIS IS FOR

こんな見え方に悩んでいる方へ

  • 動きが直線的で硬く見える
  • 腕の動きが手先だけになってしまう
  • 背中と腕のつながりを感じにくい
  • 呼吸をすると軸が崩れる気がする
  • ポーズで動きが止まって見える
  • 股関節や背中が硬く、動きが途切れる
  • 力強さとしなやかさを両立したい

STRAIGHT AND CURVED

直線と曲線は、踊りの中でどう働く?

視点 直線美 曲線美
見える印象 明確、安定、力強い、方向が伝わる 柔らかい、連続的、しなやか、余韻がある
身体の意識 背骨を通る軸、上下への伸び、空間への方向 呼吸、背中、肩から腕、骨盤から脚へのつながり
強く出すぎると 身体が固まり、動きが途切れて見える 輪郭や軸が曖昧になり、支えが見えにくくなる
目指す状態 軸と方向を保ちながら、呼吸と背中を通して動きが次の瞬間へ続いている状態

THREE CONNECTIONS

ラインを生む3つのつながり

01

背骨を通る軸

直線は、身体を棒のように固めることではありません。床から頭頂まで通る方向を感じることで、動きの中心と力強さが伝わります。

02

呼吸から生まれる流れ

息を止めず、呼吸で背中や肋骨の広がりを感じます。その広がりが、身体の内側から曲線を途切れさせない助けになります。

03

背中から続く腕

腕を肩先から動かすのではなく、背中から肘、手首、指先へ流れを渡します。手の先で終わらず、空間の先へ続くラインを考えます。

LINE BEYOND THE SHAPE

ポーズを止めず、「その先」をつくる

ラインは身体の輪郭だけで終わらず、視線・指先・つま先が向かう空間まで続きます。

ポーズの形が完成した瞬間に呼吸や意識まで止めると、動きはそこで途切れて見えます。軸を保ったまま背中の広がりと呼吸を続け、指先やつま先のさらに向こうへ方向を送ることで、静止の中にも次の動きにつながる余韻が生まれます。藤野先生が語る「永遠に続くようなライン」は、形を長く引き伸ばすだけでなく、身体の内側の流れを止めないことから生まれます。

3-STEP SELF-CHECK

直線美と曲線美を見直す3段階

1

軸と方向を確認する

立位で床から頭頂までの上下方向を感じ、腕や脚をどこへ運ぶのかを明確にします。形を作る前に、身体の中心を見失っていないか確認します。

2

呼吸と背中をつなぐ

小さなポール・ド・ブラで、息を止めずに背中が広がるか観察します。肩を持ち上げず、背中から腕へ動きが渡る範囲で行います。

3

ポーズの先へ意識を送る

終点で固まらず、視線と指先の向こうへ動きが続くと考えます。次の動作まで呼吸と方向を保てるか確認します。

安全のために:可動域を無理に広げたり、痛みを我慢して背中や股関節を動かしたりする必要はありません。痛み、しびれ、めまいなどがある場合は中止し、必要に応じて医療専門職へご相談ください。

COMMON MISUNDERSTANDINGS

ラインを整えるときの捉え違い

捉え違い 見直すポイント
直線=身体を固める 軸は固定ではなく、動きの中で保ち続ける方向です。呼吸を止めず、上下への伸びを失わないようにします。
曲線=丸くなる 姿勢を崩して輪郭を曲げることではありません。支えを保ちながら、身体の各部をなめらかにつなぎます。
手先だけで柔らかく見せる 手首だけを動かさず、背中から肘、手首、指先まで順に流れをつなげます。
ポーズで完全に止まる 形が静止していても、呼吸、視線、空間への方向を保ち、次の動きへ続く余韻を残します。

FROM READING TO PRACTICE

記事で整理し、動画でラインの変化を見る

STEP 1|無料

二つの役割を理解

直線と曲線の違い、強く出すぎたときの見え方、共存させる考え方を言葉で整理します。

STEP 2|動画

身体の方向を確認

藤野先生の解説を通して、軸、背中、呼吸がラインの印象をどう変えるかを映像で確認します。

STEP 3|レッスン

ポール・ド・ブラで試す

小さな動きから始め、軸を保ったまま、背中から指先へ流れが続いているかを確認します。

WATCH ON BALLET TV

直線と曲線の違いを、藤野先生の言葉と動きで確認する

文章だけでは捉えにくい、軸の力強さ、呼吸と背中から生まれる流れ、空間の先まで続くラインを映像で学べます。公開状況や視聴条件は動画ページでご確認ください。

EXPERT PROFILE

解説者|藤野暢央(ふじの・のぶお)先生

バレエダンサー・バレエピラティス講師 藤野暢央先生

バレエダンサー/バレエピラティス講師/藤野富村バレエアート主宰

12歳よりバレエを始め、オーストラリア・バレエ学校へ留学。1997年に同校を主席で卒業後、香港バレエ団へ入団し、2002年にプリンシパルへ昇格。2005年から2007年までオーストラリア・バレエ団でシニアソリストを務めました。帰国後は舞台出演、振付、バレエピラティスの指導など幅広く活動しています。

バレエ安全指導者資格®︎でも講師を務め、ダンサーとしての経験と身体への理解を結びながら、動きを分かりやすく伝えています。

藤野富村バレエアート公式サイト

軸を失わず、ラインをその先へ。

「ノブオ先生のカラダ講座」では、身体の構造と舞台で見える表現をつなぐ解説をアーカイブで学べます。まずは「曲線美?直線美?!」からご覧ください。

動画:「曲線美?直線美?!★6月30日 2024年」|バレエTV

編集方針:本記事は、藤野暢央先生による動画内容をもとに、バレエを学ぶ方が要点を理解しやすい形でバレエジャポン編集部が構成しています。

免責事項:本記事は一般的な学習情報であり、医療上の診断・治療を目的とするものではありません。身体に痛みや不調がある場合は、医療専門職へご相談ください。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次