Ballet Japon Wellness Column
Ayurveda for Ballet Dancers アーユルヴェーダ入門
踊り続ける身体と心を、消耗させないために。
バレエダンサー・宮崎たま子さんが伝える、
暮らしと舞台に生かすアーユルヴェーダの知恵。
皆さん、初めまして。
この度、こちらで連載をさせていただくことになりました、 宮崎たま子です。
バレエを長く続けてきた経験と、 アーユルヴェーダから学んだ知恵を通して、 踊る人の身体と心を大切にするためのお話を お届けしていきたいと思います。
About Me 踊り続ける中で、感じてきたこと
私は5歳のときにバレエを始め、 国内外の数々のコンクールで受賞をさせていただいた後、 イタリアのミラノ・スカラ座に留学しました。
現在は米国ワシントン・バレエに在籍し、 17年目を迎えています。
今は母親でもあり、妊娠、出産、舞台への復帰を経て、 バレエダンサーとして活動を続けています。
その経験の中で強く感じるようになったのが、 身体と心を大切にしながら バレエを続けていくことの重要性 です。
踊り続けるために必要なのは、
Listen to your body and mind
身体を追い込むことだけではなく、
身体と心の声を聴くこと。
Body and Career 年齢とキャリアによって変わる身体と心
年齢を重ねるほど、身体には丁寧なメンテナンスが 必要になってきます。
心も同じです。
キャリアを積むことで慣れてくることがある一方、 その慣れが 「安定していて当たり前」 という感覚になり、 やがてプレッシャーへ変化することもあります。
体力だけでこなせていた若い頃とは異なり、 働き方やトレーニングの方法も、 より賢く選ばなければ パフォーマンスの向上にはつながりません。
また、若い頃に行っていた間違ったトレーニングによる怪我や、 心に残った経験が、長い年月を経て古傷やパターンとして 戻ってくることもあります。
Encounter アーユルヴェーダとの出会い
そのようなことを感じていた中で、 私はアーユルヴェーダに出会いました。
きっかけは、家族の健康のために学び始めたことでした。
けれど、実際の生活にアーユルヴェーダの知恵を 少しずつ取り入れていく中で、 私自身の体力や回復力、精神面、 そしてパフォーマンスにも変化が表れていることに 気がつきました。
What Is Ayurveda? アーユルヴェーダとは?
「生命について学ぶ科学」
アーユルヴェーダは、 私たちが生きていく中で、 身体をどのように持続可能な状態に保ち、 その力を最大限に生かしていくかを学ぶ知恵です。
ヨガが「心について学ぶ科学」と表現されるのに対し、 その姉妹科学とされるアーユルヴェーダは、 命そのものについて学ぶ生命の科学 といわれています。
難しいものに聞こえるかもしれません。
けれど本質は、 毎日の食事、睡眠、身体の整え方、 心との向き合い方など、 私たちの暮らしにとても近いところにあります。
Ayurveda for Dancers ダンサーにこそ必要な、消耗しない知恵
バレエダンサーは毎日身体を使います。
朝から晩までリハーサルを行い、 本番ではリハーサル以上のエネルギーを使います。
だからこそ、 身体をただ酷使するのではなく、 最大限に使いながらも消耗させず、 持続可能な状態に整える ための知恵が必要です。
アーユルヴェーダの考え方を、 ダンサーとしての日々に生かすことができたら。
それは、長く踊り続けたい人にとって、 とても心強い支えになるのではないでしょうか。
Self Maintenance 心と身体のためのメンテナンス
現在、私は自身の身体と心のための メンテナンスプログラムを作っています。
アーユルヴェーダの基礎的な考え方から、 ダンサーや舞台での活動に生かせる実践まで。
ヘルスケアとメンタルケアの両面から、 毎日の中で自分自身を整えるための方法を お伝えしたいと考えています。
心と身体の両方が、 より穏やかで平和な状態に近づいていくことを、 一緒に体感していただけたらうれしいです。
次回は「身体と心のつながり」について、
アーユルヴェーダの視点からお届けします。
宮崎たま子
