バレエとの出会いと学生生活と
バレエを始めたのは4歳のとき。
バレエを習っていた姉の影響で、私も自然と始めました。
週2回のレッスンはいつの間にか生活の一部となり、発表会の衣装が何よりの楽しみでした。
姉の少し大きめの衣装も家で着て喜んでいたことを今でも覚えています。
中学生のとき、大阪から東京へ引っ越しましたが、「バレエを続ける」という選択に迷いはありませんでした。
中高時代は週2回のバレエと週3回の運動部にも励む日々。
中学では体育活動に力を入れたことで都から表彰を受けるという貴重な経験にも恵まれ、高校では卒業生代表として答辞を読む機会をいただきました。
もともと引っ込み思案で消極的な性格でしたが、人前に立つ経験を重ねるうちに、緊張の中にもどこか心地よさを感じるようになっていました。
この頃ぼんやりと思い描いていた将来の夢は「体育の先生」になること。
大学では、芸術やバレエ文化にも関心があったことからドイツ文学科を選択。
実際の学びはドイツ語をはじめ、ドイツ企業やワーグナーのオペラなど幅広いものとなりました。
次回は、大学で出会ったスキーのお話を綴っていこうと思います。
進藤香織
バレエジャポン編集部からの質問
幼い頃のバレエで一番印象に残っている思い出は何ですか?それはなぜ記憶に残っているのでしょう?
小学校4年生のときにスタジオの記念発表会で生オーケストラで踊れたことです。演目はくるみ割り人形だったのですが、雪の精の場面では紙の雪が降ったりと、いつもの発表会ではありえないような演出で踊ることができました。後にも先にも生オーケストラで踊る貴重な経験はないので、とても興奮しながら踊っていた記憶があります。
「自然と始めた」バレエで「辞めよう」と思ったことはありましたか?もし、あったとしたら、何がバレエを続ける気持ちをつなぎとめていたのでしょうか?
辞めようと思った瞬間は、大学で忙しくなるまで全く無かったです。東京に来てからは楽しく自分のペースでバレエができるスタジオ(現在働いているスタジオ)を探していたので、嫌だと思う瞬間は全くありませんでした。
引っ越し後も「迷わず続けた」とありますが、その背景にあった気持ちはどんなものでしたか?(不安、期待、習慣…)
姉がやるから、私もやる。といことだったのかもしれませんが、大阪と東京との環境の違いに戸惑い続けた中学生活だったので、私の中でバレエが心の拠り所だったようにも思います。
運動部でのご活動について詳しく教えてください。
部活はバドミントン部だったのですが、バドミントンではパッとせずでした。ですが、陸上の区大会に選出されて毎年取り組んでいました。経験もなかったのですが、80mハードルに選出された時には銅メダルを取り、姉も学校の新記録を出しました。なので、身体の柔らかいバレエ経験者にはハードル競技ががおすすめです(笑)
バレエと運動部の両立で得たもの、または葛藤したことはありますか?
葛藤は何も無かったです。高校ではバイトもしていましたが、両方を楽しむことで充実感を得ていました。2つの全く違うことに取り組むことで、上手くリセットして煮詰まらず、それぞれに向き合うことができていたのでしょう。
高校時代、卒業生代表として答辞を読むというのは、とても特別な存在であったからではないかと思いますが、どのような高校生活を送り、そのような状況になったのでしょうか?
高校生活は指定校推薦を取ることを目標に掲げたことで、努力する点が明確になりました。試験の順位が出ることで負けず嫌いの性格が発揮されたのも大きかったです。その甲斐あって、もう一つの目標だった自動車免許も3年生の冬休みに取り終えました。目標を掲げた結果、やるべきことが明確になり、その過程を評価してもらえたのだと思います。
「体育の先生になりたい」と思ったのはなぜだったのでしょう?どんな先生像を思い描いていましたか?
小学校の頃からみんなの前でお手本を頼まれたりと、体育の先生とコミュニケーションを取ることが多かったことと、言葉で伝えることが苦手でしたが、身体で伝えることができることを先生が教えてくれたからです。でも、先生像を思い描くほど明確にはなっていませんでした。
英語やロシア語ではなく、ドイツ文学科を選ぶにあたり、葛藤したこと、または決め手となった思いはなんですか?
ドイツ文学科に色々なことを教えてくれた部活の先輩がいたからです。もう一つは、行きたかった大学の中で日本文学科かドイツ文学科を選択できたので、海外文化に触れたくて決めました。
ドイツ文学科での生活の中で、特に印象に残った学びやテーマはありますか?それはなぜですか
グリム童話などの児童文学を精読したことです。その当時の社会背景が見えてきたり、社会へどういう影響を与えたかのか、読み解くことでドイツという国を知ることができたのは印象的でした。ある特定の国について深く学ぶ機会がなかったので、日本以外の国を知ることができたのは興味深かったです。
編集部より
進藤さんのコラムを拝読し、まず感じたのは、ご自身の中にしっかりとした軸を持ちながらも、とても自然体で人生を歩んでこられているということです。
お話に書かれていないところでは、きっと多くの困難や葛藤もあったと思いますが、それでも一つひとつの出会いを大切にし、その中で感じたことや選択を丁寧に受け止めてこられたことが伝わってきました。
その生き方は非常にポジティブで、エネルギッシュでありながらも、しっかりと目的を持ち、計画を立てて進んでいく強さも感じられます。
バレエを習っているお子さんの中には、バレエだけに偏ってしまったり、周囲の意見に流されてしまうケースも少なくありません。だからこそ、進藤さんのように、自分の感覚を大切にしながら自然体で歩んでいく生き方は、子どもたちにとっても大人にとっても、大きな示唆になるように思います。
バレエと出会った子どもが、どのような学生生活を送り、どのように人生を築いていくのか。
そうした姿に触れる機会は意外と少ないものですので、今回も非常に貴重なお話を届けていただき、本当にありがとうございました。
進藤香織先生プロフィール

桜井勢以子バレエ研究所にて桜井勢以子、石田泰巳に師事。
大学卒業後、ボディケアセラピストとしてボディメンテナス技術を習得。
バレエを取り入れたエクササイズのバレトン®︎インストラクター資格取得。
JADP認定乳幼児リトミックインストラクター®︎資格取得。
現在、桜井勢以子バレエ研究所にてバレトンクラスと親子バレエクラスの講師
バレエ安全指導者資格®ベーシック講座、プロフェッショナル講座修了。
バレエ安全指導者資格®︎認定講師。
【桜井勢以子バレエ研究所】
https://sakurai-ballet.com
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