“スクエア”を保つために──見えない筋肉の働きを知る | バレエジャポン編集部のちょこっとアドバイス

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バレエのレッスンで「スクエアを保って」と言われたことはありませんか?
骨盤と肋骨の関係をまっすぐに保つこの“スクエア”は、クラシックバレエにおける姿勢の基礎とも言える重要な原則です。

今回は、このスクエアを保つために身体の内側で何が起きているのか、どんな筋肉がどのように使われているのかについて解説していきます。

まず、スクエアとは、骨盤と肋骨を上下・前後・左右の2点もしくは4点で整える感覚です。
横から見たときに骨盤と肋骨が前後に傾いていないか。
正面から見て、左右の高さに差がないか。
動作中にねじれたり、ズレたりしていないか──
それらを確認し、常に整えていく意識が「スクエアを保つ」ということです。

この“変わらないように見える”状態をつくるために、身体は実は絶え間なく働いています。

筋肉は「固める」ために使うのではなく、「保つ」ために細かく調整しながら働き続けているのです。
動きの中でスクエアを維持するというのは、静止して形を固定することではありません。
常に変化する重心や姿勢に応じて、必要な筋肉を適切なタイミングで使い分けている状態なのです。

では、どのような筋肉がこの動的安定を支えているのでしょうか。

代表的なものを挙げると、以下のような筋群が関わっています:

  • 腸腰筋(大腰筋・腸骨筋):骨盤の位置を支え、脚の動きと連動
  • ハムストリングス:骨盤を後傾させないようにコントロール
  • 腹斜筋・腹横筋:肋骨と骨盤を結びつけて体幹のねじれやずれを抑制
  • 脊柱起立筋:背骨をまっすぐに保つための支柱
  • 広背筋:肩甲骨の位置を安定させ、上半身全体の軸を整える

これらの筋肉が、必要なときに、必要な量だけ働いているからこそ、外から見て“変わらない”美しさが保たれているのです。

レッスン中、「スクエアが崩れている」と感じたときは、無理に固めようとするのではなく、どの筋肉が働きすぎていて、どこがサボっているのかを見つけてあげましょう。

姿勢によって、また動きによって、使う筋肉のバランスは常に変わります。
バレエではそれを「全部」使っていく感覚が求められる──
だからこそ、意識すること、感じ取ること、調整することが何より大切になります。

見た目には変わらないために、内側では常に“変わり続けている”。
その精妙なバランスを理解し、感じられるようになることが、バレエの奥深さにつながっていきます。

ここまでのコラムを通して、何となくバレエの身体の使い方のコツや秘密が見えてきたでしょうか?
これからもわかりやすく、かつ濃い内容でお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに♪


バレエジャポン編集部

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