止まっているように見えて、動いている──“軸”と“重心”の真実 | バレエジャポン編集部のちょこっとアドバイス

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レッスンの中で、「軸を保って」「ぶれないように」といった言葉を耳にすることがよくあります。
そのたびに、まるで“軸は動かないもの”のような印象を持ってしまいがちです。

けれど実は、バレエにおける「軸」や「重心」といった言葉は、決して“静止”を意味するものではありません。
今回のテーマは、「動きの中にある軸」
目には見えないけれど、身体の内側で起きている“静かな運動”に目を向けてみたいと思います。

たとえば、タンデュ(tendu)のようなごく基本的な脚の動きでも、脚が一方に動くということは、その反対側──つまり軸側の身体に何らかの変化が起きているということです。
足を前に伸ばすなら、後ろ側で何かが支え、調整し、微細に動いています。
脚だけが独立して動くことは、バレエでは原則としてあり得ません。

私たちはつい、「動く側」に意識を集中してしまいがちですが、
本当にバレエが美しく見える瞬間というのは、動いていないように見える側(=軸)が、どれだけ豊かに“働いているか”にかかっているのです。

上手な人ほど、動きが静かに見える。
それは決して“動いていない”のではなく、見えないところで絶えず調整し続けているからなのです。

たとえば、重心。
一見、片足で安定して立っているように見えるときでさえ、
その内側では、重心が絶えず微細に移動しながら、筋肉や関節、呼吸によってバランスをとっています。

それはちょうど、演奏中の音楽に似ています。
一度始まったら、止まることはない。
テンポの中で、音の高さが変わり、音量が揺らぎ、情感が生まれる。

バレエの動きも同じです。
一瞬たりとも止まっていない。
時間とともに、距離は伸び、強さは深まり、高さも変わっていく。
その流れの中で、あくまで“ぶれないように見せる”という技術と感覚が必要とされているのです。

だからこそ、バレエにおける「静止」とは、本当の意味では“静止”ではなく、
調和と均衡のなかで動き続ける、静かな“運動”なのです。

言葉としては何となく理解できたけれど、実際に体感してみたい方は、ぜひバレエ安全指導者資格®︎のバレエ姿勢ベーシックインストラクターコースをオススメ致します♪

また次回も同様のテーマでお話してみたいと思いますので、お楽しみに!


バレエジャポン編集部

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