「4歳の頃から変わらぬ思い」~豊口愛里彩さんの挑戦~

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Ep.01 「4歳の頃から変わらぬ思い」

最初の綴りは今までの18年間のバレエ人生を振り返って、感じたことや心情の変化などをお話ししたいと思います。

◆4歳〜小学校低学年
“何も考えずただ踊ることが好きだった”

4歳の頃、母に連れられてバレエスクールに行ったのが私のバレエ人生の始まりでした。
自分の将来なんて全く考えてもいない時代。
アンデオール(脚を外旋させる動き)のやり方すら知らなかったので、あの頃の自分に教えてあげたいです、、。
単純に、音楽に合わせて踊るのが楽しいという心のままの気持ちで踊っていました。
ですが、日常とはかけ離れた舞台上のキラキラした世界には幼いながらに何か感じたものがあり、舞台で踊ることが大好きでした。

心のままに踊ることができた時代

◆小学校高学年〜中学校卒業
“自分に自信がなくなりネガティブに”

トゥシューズを履き始めたり、バレエでいう一番重要な時期。
ですが、私は人と比べたり色々なことを考えてしまったセンシティブな時期でした。
ストレッチと筋トレの大切さに気付いてほしかったなと後悔しています。
踊るための十分な筋力がそもそもなかったので、どんどん周りの子に抜かされていきました。
精神面でも追い込まれていましたが、謎のプライドがあり、悩みをずっと1人で抱え込んでいました。

「自分はバレエをしてはいけない身体なんだ」

当時の私が本気で思っていたことです。
まだ心も弱かった私にとって、先生からの少し圧のある言葉一つ一つも心にグサグサ刺さっていました。
今考えたら私にやる気を出させるためだったんだなぁとなりますが。
とにかく心も身体も弱かった私ですが1つだけ変わらぬ思いがありました。
それは舞台で踊ることが何よりも幸せなことだと感じていたことです。
舞台に立てば魔法がかかったかのように弱い自分を忘れられる。まるで別人になったかのような気持ちになれるのです。

舞台上ではバレエが自分に魔法をかけてくれると信じていた時代

まだ身体も軽いこの時期にどれだけ練習量を増やして、基礎力を上げるかでその後のバレエ人生が変わってくると思うので、もしプロダンサーを目指したいと考えているバレエキッズがいたら知ってもらいたいです。そして、この時期のメンタルトレーニングもとても大切だと思います。私と同じような後悔をしてほしくない。

今回はここまでとさせていただきます!
最後まで読んでくださりありがとうございました。

次回は私の人生のターニングポイントとなった膝の怪我からの復帰〜現在に至るまでについてお話ししたいと思います。

To be continued…
With love,

豊口愛里彩


ここからはバレエジャポンから豊口さんへの質問コーナーです♪

4歳〜小学校低学年の頃のお話で質問!

あの頃、舞台に立ったときに感じていた「キラキラした世界」って、どんな感覚でしたか?

まるで本当に物語の世界に入り込んだような感覚でした。ディズニーランドに行ったときのワクワクやドキドキに似ていると思います。

ただ楽しいから踊る」という感覚と、今の踊りへの向き合い方には、どんな違いがありますか?

「ただ楽しいから踊る」というのは、完全にのめり込んでいる状態。言い換えれば、自分を見失っているような感覚です。今の私は、踊っているときに身体中の筋肉に意識を向けて、考えながら踊っています。
私はもともと身体が硬く、意識の有無で踊りの質が大きく変わるタイプなのです。
考えながら踊れるようになったのは高校生の頃で、正直遅かったと思っています、、、。
ですが最近は、考えすぎも良くないことに気づきました。
ドイツの先生にピルエットのとき「考えすぎている」と見抜かれ、「頭の中でピザやパスタを思い浮かべてごらん」と言われました。つまり、頭を使わず、身体の感覚だけで回るということです。
不思議なことにそのときはスッと回れてしまって…。
今の私のネクストゴールは、考えなくても自然と正しい筋肉の使い方ができるレベルまで身体をレベルアップさせることです。

音楽に合わせて身体が自然に動いていた頃、自分の中でどんなことが“自由”に感じられましたか?

幼い頃の私は「話すこと」が苦手だったので、踊りを通して身体で自分の想いを音楽に乗せて表現できることが、とても自由に感じられました

あの頃の自分に「アンデオール」について教えてあげたいと思うのは、どんな思いからですか?

バレエは基礎力が何よりも大切です。そして、バレエは芸術であって、スポーツではありません。
いくらピルエットをたくさん回れても、つま先が伸びていなかったり、パッセの脚が開いていなければ美しく見えません。
ただがむしゃらに踊るだけでは、成長もしないし、美しさを極めることもできません。
でも、ほんの少しアンデオールを意識するだけで、驚くほど綺麗に見えるのです。
ドイツでは毎日何十回も、「かかと前、アンデオール」と先生に言われ続け、夢にまで出てくるほどでした。
骨格的に完璧なアンデオールができなくても、“アンデオールの筋力”は育てることができます。
留学を通して、基礎力の大切さを身にしみて感じました。
小さい頃は大嫌いだったバーレッスンも、今ではできるだけ毎日取り組むようにしています。

小学校高学年〜中学校卒業の頃のお話で質問!

周りと比べてしまうようになったきっかけや場面って、どんな出来事でしたか?

発表会での役の違いや、スクールでのテストで順位がつくことがありました。
バレエの世界は常に競争社会なので比べられるのは当然ですが、心が弱かった私には大きなダメージでした。
今は、人と比べるのではなく、自分自身と向き合うことが大切だと実感しています。

謎のプライド」と表現された部分、それはどんな感情と結びついていたと思いますか?

泣いている姿や弱い部分を人に見せたくないという思いが強くありました。
家族や友達にすら悩みを打ち明けられませんでした。

悩みを抱え込みながらも続けられたのは、どんな支えや希望があったからだと思いますか?

一緒に頑張っていた友達の存在はとても大きかったと思います。
振り返れば、私はいつも優しい人たちに囲まれていて、本当に周りの支えがあってここまで来られました。感謝の気持ちでいっぱいです。

先生の言葉が刺さってしまった時期に、もし自分自身を励ませるとしたら?

「もし先生があなたに期待していなければ、注意すらしないよ。先生の言葉をしっかり受け止めて、自分のペースで練習に励めば、必ず上達するよ」と伝えてあげたいです。

「舞台に立つと別人になれた」とは、どんな自分でしたか?

普段はネガティブだった私ですが、舞台に立っているときだけはポジティブな自分になれていました。

バレエキッズに伝えたいことについての質問!

この経験を通して、今「後悔」と感じているのは?

小さい頃に基礎をしっかり身につけていなかったことです。
具体的には、正しい筋肉の使い方や身体の引き上げ方を理解していなかったこと。
土台がしっかりしていれば、難しいテクニックも無理なくこなせるはずです。
膝の怪我を通して基礎を一から見直し、筋肉の使い方を変えました。
整骨院の先生にも「脚のラインが変わったね」と言っていただけて、身体も確実に踊りやす身体に変化しました。
上手くいかない時こそ、バーレッスンや筋力トレーニングにじっくり時間を費やしてみると、新たなヒントが見つかることがあります。

当時の自分にメンタルトレーニングがあれば、どう変わっていたと思いますか?

自分の心や身体をもっと理解できていれば、踊りそのものが変わっていたと思いますし、怪我も防げたかもしれません。
でも、あの頃の繊細な心が、今の私の踊りに活かされている部分もあると思っています。
だから過去を後悔するのではなく、今や未来にどう繋げていくかを大切にしたいです。

バレエキッズたちに“今のうちに知ってほしいこと”を一つだけ挙げると?

人と比べるのではなく、自分自身と向き合う時間を大切にしてほしいです。
成長のスピードは人それぞれ。自分のペースで前を向き続けていればきっとできるようになります。
そして何より、自分が自分の一番の応援者でいてあげてください!
自分に対して諦めの気持ちを持ってはいけません!
そうすれば、必ず心も身体も強いダンサーになれます。

自分の“変わらぬ思い”がどれほど支えになってきたと感じますか?

変わらぬ思い=情熱(パッション)」だと思います。それは、バレエへの愛です。
自分を好きになれなかった時期も、バレエへの愛だけは4歳の頃からずっと心の中にあり続けました。
自分の好きなことややりたい事にどれだけ情熱を注げるか。それはどんな世界でも大切なことだと思います。

これから先、“舞台で踊りたいという気持ち”をどう育てていきたいですか?

日常の中にもインスピレーションはたくさんあります。
季節によって変わる木々や花々、風の感じも季節によって違います。海の音や鳥のさえずり…。
私は自然から力をもらうのが好きです。
また、美味しいものを食べて幸せを感じたり、怒りの感情さえもバレエの原動力にできたりします。
そんな風に、もっと視野を広げて日常の小さな感情に目を向けて、心を豊かに育てていきたいです。
性格は踊りに出ます。競争社会の中で生きているので自分の心の汚さに悲しくなる時が増えました。
なので、小さなことでも感謝の気持ちを持つように心がけ、自分を見失わないように意識したいです。
もっと豊かで透き通った美しい心を育てて、これから先も舞台に立ち続けたいです。

たくさんの質問に一つ一つ丁寧に想いを言葉にしてくださり、ありがとうございました!

純粋に「ただ楽しいから踊っていた」頃の自由さや、成長の中で感じた葛藤、そしてそこから得た気づきの一つひとつが、とても心に響きました。比べることよりも、自分自身と向き合うことの大切さ。考えすぎず、感覚で踊ることの意味。どれもバレエを続ける子ども達にとって、大きなヒントになると思います。

「変わらぬ思い=情熱」という言葉がとても印象的で、どんな時もバレエへの愛が豊口さんを支えてきたことが伝わってきました。

また次回の記事も楽しみにしていますね♪
引き続き、豊口さんの日々を心から応援しています。

バレエジャポン

豊口愛里彩さんがチャレンジされておりますクラウドファンディングのページはこちら!
https://readyfor.jp/projects/ariari0817

今回、豊口さんが挑戦されているクラウドファンディングは、目標金額を達成した場合のみ、支援金を受け取ることのできるAll-or-Nothing方式となっております。
支援募集は7月21日(月)午後11:00までとなっておりますので、豊口さんのこれからの活躍を見てみたい方は、ぜひ応援のほど、よろしくお願い致します。

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