「どのくらい踊れます」ノブオ先生のカラダ講座

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踊りの安定感を高めるには?同じ強さ・質を再現する身体づくり|藤野暢央先生

NOBUO SENSEI’S BODY LESSON

「どのくらい踊れるか」は、
再現できる身体で変わる

解説:藤野暢央先生 公開: 更新: 編集:バレエジャポン編集部
藤野暢央先生によるノブオ先生のカラダ講座『どのくらい踊れます』
先に結論 「どのくらい踊れるか」を支えるのは、一度だけ高く脚を上げることではなく、いつも同じ強さ・同じ質で動きを再現できる身体の基準です。藤野暢央先生は、ピラティスのスプリングや一定の重さなど“変わらない負荷”を使って力加減を身体に覚えさせ、脚を動かす前に背中・体幹を引き上げることが、アラベスクやグラン・バットマンの安定につながると解説します。

BASIC ANSWER

バレエで「どのくらい踊れる」とは?

動きの高さや大きさだけでなく、必要な力加減と身体の使い方を、毎回ほぼ同じ質で再現できることです。

レッスンのある日は脚が上がるのに、別の日は上体が落ちる。最初は安定していても、繰り返すと崩れる。こうした差を小さくするには、「今日は何となくできた」ではなく、自分に必要な負荷・引き上げ・動き出す順序を身体の基準として育てることが重要です。

WHO THIS IS FOR

こんな動きのばらつきがある方へ

  • アラベスクで脚を上げると上体が落ちる
  • グラン・バットマンで身体が揺れる
  • 日によって脚の高さや出来が変わる
  • 姿勢や引き上げの力加減が分からない
  • 筋力トレーニングが踊りにつながらない
  • 脚を上げると背中や体幹が抜けてしまう

BUILD YOUR STANDARD

一定の負荷で、自分の「力加減」を覚える

01

変わらない負荷を使う

ピラティスのスプリングや決まった重さの道具は、毎回同じ負荷を身体へ返します。その反応から、自分が使った力を比較できます。

02

動きごとの基準を作る

「プリエならこの支え」「脚を上げるならこの強さ」という感覚を、動きごとに整理します。力を入れる量を曖昧なままにしません。

03

同じ質で繰り返す

一回の最大値より、姿勢・方向・呼吸を崩さず同じ動きを繰り返せるかを見ます。再現できる範囲が、現在の身体の基準になります。

負荷について:動画内の「2kgのペットボトル」は、一定の重さを説明する例です。2kgがすべての人に適切という意味ではありません。年齢、経験、体調に合う負荷を選び、迷う場合は指導者へ確認してください。

ORDER OF MOVEMENT

脚を上げる前に、背中・体幹を引き上げる

段階 意識すること
1|準備 足元を整え、背中と体幹を上へ引き上げます。脚が動く前に、支える側の身体を準備します。
2|支える 引き上げた状態を保ち、脚の動きによって上体が落ちたり、骨盤が急に動いたりしない基盤を作ります。
3|脚を動かす 身体の基盤の上で脚を動かします。足だけを急に蹴り上げるのではなく、体幹とのつながりを失わない範囲で行います。
4|再現する 高さだけで評価せず、もう一度同じ順序・同じ支えでできるかを確認します。

APPLY TO BALLET

身体の基準を、バレエの動きへつなげる

01

プリエ

深さだけを求めず、下りるときも戻るときも、同じ支えと力加減を保てる範囲を探します。

02

アラベスク

脚を上げる前に背中を引き上げ、上体が脚に引かれて落ちない状態を準備してから動きます。

03

グラン・バットマン

足だけで蹴り上げず、体幹の支えを先に作ります。高さと同時に、軸と上体の質が保たれているかを確認します。

3-STEP CONSISTENCY CHECK

今日の「できた」を、再現できる基準へ変える

1

小さな動きを選ぶ

バーに手を添え、低いデガジェや無理のないアラベスクなど、姿勢を観察できる動きを一つ選びます。

2

順序をそろえて行う

足元を整える、背中・体幹を引き上げる、脚を動かす、という順序を変えずにゆっくり試します。

3

3回の質を比べる

高さではなく、上体の位置、軸、力加減が3回とも近いかを見ます。崩れたら可動域や負荷を小さくします。

安全のために:痛み、しびれ、めまい、息苦しさなどがある場合は中止してください。重りや器具を使う練習は、周囲の安全を確保し、年齢や経験に応じて指導者のもとで行いましょう。

COMMON MISUNDERSTANDINGS

「もっと踊れる身体」を目指すときの捉え違い

捉え違い 見直すポイント
脚が高ければよい 高さだけでなく、上体、軸、引き上げを保ち、同じ質で再現できる範囲を基準にします。
重い負荷ほど効果的 目的は最大の重さに耐えることではなく、一定の負荷から自分の力加減を学ぶことです。適切な負荷を選びます。
脚から先に動く 急いで蹴り上げる前に、背中・体幹を引き上げ、支える身体を準備します。
一度できれば身についた 偶然の成功と再現できる動きは異なります。同じ順序と力加減で繰り返せるかを確かめます。

FROM READING TO PRACTICE

記事で整理し、動画で力加減と動く順序を見る

STEP 1|無料

この記事で基準を知る

動きの高さではなく、同じ強さ・同じ質を再現するという考え方を整理します。

STEP 2|動画

先生の身体の順序を見る

一定の負荷をどう使うか、背中・体幹をいつ引き上げ、脚をどう動かすかを映像で確認します。

STEP 3|継続

同じ質で繰り返す

無理のない範囲で、プリエ、アラベスク、グラン・バットマンへ少しずつ応用します。

WATCH ON BALLET TV

身体の基準を作る方法を、藤野先生の動きで確認する

文章だけでは伝わりにくい、負荷への反応、背中・体幹の引き上げ、脚を動かす順序を映像で学べます。視聴にはバレエTVへのログインと対象プランの登録が必要です。最新の条件は動画ページでご確認ください。

EXPERT PROFILE

解説者|藤野暢央(ふじの・のぶお)先生

バレエダンサー・バレエピラティス講師 藤野暢央先生

バレエダンサー/バレエピラティス講師/藤野富村バレエアート主宰

12歳よりバレエを始め、オーストラリア・バレエ学校へ留学。1997年に同校を主席で卒業後、香港バレエ団へ入団し、2002年にプリンシパルへ昇格。2005年から2007年までオーストラリア・バレエ団でシニアソリストを務めました。帰国後は舞台出演、振付、バレエピラティスの指導など幅広く活動しています。

バレエ安全指導者資格®︎でも講師を務め、ダンサーとしての経験と身体への理解を結びながら、動きを分かりやすく伝えています。

藤野富村バレエアート公式サイト

偶然の「できた」を、再現できる踊りへ。

「ノブオ先生のカラダ講座」では、身体の構造と感覚をつなぐ解説をアーカイブで学べます。まずは「どのくらい踊れます」からご覧ください。

動画:「どのくらい踊れます★11月10日 2024年」|バレエTV

編集方針:本記事は、藤野暢央先生による動画内容をもとに、バレエを学ぶ方が要点を理解しやすい形でバレエジャポン編集部が構成しています。

免責事項:本記事は一般的な学習情報であり、医療上の診断・治療を目的とするものではありません。身体に痛みや不調がある場合は、医療専門職へご相談ください。

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