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股関節が硬いのが悩みです。少しでも柔らかくするには?
私は体が硬い方で、とくに股関節が思ったように開くことができません。レッスンでもいつも苦労してしまいます。
(神奈川県/14歳)

股関節周りの筋肉を和らげるマッサージをご紹介します!


しなやかで美しく舞うためには、柔軟性は欠かせません。
しかし、多くのバレリーナを悩ませているのも「柔軟性」。
そこで今回は、レッスン前に行うことで股関節周りの筋肉が和らぐ、『経絡をつかったマッサージ』をご紹介します。

東洋医学では、体をめぐる「エネルギー」と「血」「栄養」の流れる道筋を「経絡(けいらく)」と呼びます。
この「経絡(けいらく)」の流れがスムーズに行われていることにより、血行が促進されたり、免疫機能が改善したりと健康的な体へ繋がっていきます。
経絡には下から上へ流れるもの、上から下へ流れるものがあり、流れに沿ってマッサージを行うのが効果的です。

股関節は、「前に折れるための柔軟性」と「横に開くための柔軟性」の2つに影響しています。

使用するのは、「大腸経」という手の甲側にある経絡です。
「大腸経」は、下から上に流れているため、流れに沿って行いましょう。

- ①手首から肘に向かって、もむように伸ばしていきます。
- ②痛いと感じる部分がある場合は、その場所を7秒感ぎゅっと押して離します。
- ③これを3回繰り返しましょう。
★決してグリグリとやらないようにしましょう!

3回同じ場所を繰り返し押すことで、ようやく緩みがでて、より深い場所に刺激を与えることが可能となり、効果もアップ!
より効果的に行いたい人は、ペアで行うと良いでしょう。
大腸経上にある、親指と人差し指の間(図の合谷の部分)を押さえてもらいながらやるとより効果が期待できます。

使用するのは、「肝経」という足の表面側にある経絡です。
「肝経」は、下から上に流れているため、流れに沿って行いましょう。

- ①足首から内ももに向かって、もむように伸ばしていきます。
- ②痛いと感じる部分がある場合は、その場所を7秒感ぎゅっと押して離します。
- ③これを3回繰り返しましょう。
★決してグリグリとやらないようにしましょう!
片方ずつしっかりと行って、怪我を予防する柔軟さを目指しましょう!

股関節と同様に、腰の柔軟性をあげたいという声も多く寄せられます。
実は、腰の柔軟性というのは、【体の硬さ】ではなく【重心のずれ】が原因です。
ただし、重心というのは人それぞれ異なるため、整え方も人それぞれになります。気になる方は、一度専門家に診断していただくことをおすすめします。
島田先生が監修!
生え際に悩むバレリーナにおすすめの健康な頭皮と髪へ導くマッサージ方法もご紹介しています!
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早稲田医療専門学校(現・人間総合大学鍼灸医療専門学校)卒業
Southern California University of Health Sciences臨床解剖研修終了
東京都内にある病院(クリニック)のリハビリテーション科に勤務した後、鍼灸治療スタジオ「専心良治」を開設。2010年6月より東京港区に移転し、スポーツコンディショニング(スポーツ鍼)に特化した治療を行っている。
より患者目線の治療を目指すために自ら「身体を動かすこと」を大切にし、バレエ教室で行われるジャイロトニックのレッスンを受けている。その中でバレエの独特な身体使いに興味をもち、バレエに特化した治療法を長年研究。現在はたくさんのバレリーナの治療に携わっている。
