このコーナーでは、バレエのレッスンの際につまづきがちなポイントを、実例の動画とともに解説します。日々のレッスンの向上に、子どもから大人までご参考になさってください。

- 1:腰の位置を変えない。
- 2:かかとを開きながら床をスライドして遠くにだすして膝の裏をのばし、足の裏と指を使って爪先伸ばす。
坂本香菜子先生プロフィール
5歳より横浜でクラシックバレエを始める。 1994年よりドイツ- Hamburg Ballet School にて学び、John Neumeier, Marianne Cruuse, Anatoli Nisnevich, Kevin Haigen に師事。 1996年に卒業し 2002年まで ドイツ- Stuttgart Ballet に在籍。 2002年~2006年 カナダ- The National Ballet of Canada に在籍。2006年~2008年 ポルトガル- National Ballet of Portugal に在籍。John Cranko, George Balanchine, William Forsythe, Mauro Bigonzetti James Kudelka, Heinz Spoerli, Hans Van Manen などの振付家の作品を踊る。 2008年帰国。フリーランスで舞台に立ちながら 海外で培った経験を活かし、国際的コネクションを活用しながら未来のダンサーの育成に力を注いでいる。
タンジュの足先に体重をかけないのが鉄則
両足がついているプリエとは打って変わって、タンジュからは「見せる足」と「支える脚」が登場します。両足から片足への重心の移動を感じて「支える脚=軸脚」の上にしっかり立つこと、そしてタンジュの足先に体重をかけないのが鉄則。それぞれの役割をしっかり意識して取り組むのが大切です。
1番のタンジュは重心の横の移動が多いので、軸にただ寄りかかるのではなく、上に引き上げていくことを覚えましょう。軸足を押して床に伸ばしているのも、タンジュで足先が遠くに伸びていくのも、見た目の動きや長さが変わるだけであって、伸び続けるという方向性は変わりません。
バレエのテクニック(回転やジャンプだけではなく、ターンアウトというテクニック)で痛めやすいのは基本的に関節です。また、無理に足を伸ばそうとふくらはぎに力を入れ過ぎると、アキレス腱を傷める原因にもつながります。
ドゥミ、ポワントという足裏のエクササイズがつま先を伸ばす、ポワントで立つことだけでなく、ジャンプ時の着地の衝撃緩和や足首周りの障害予防に も結びついていきますので、特に丁寧に取り組みましょう。
