TOPページ > バレエと栄養 > バレリーナのためのビタミンCの摂取方法

体づくりの基本は、まずは栄養摂取から
バレエは、健康でなければ続けることは出来ません。
子どもから大人まで、いつまでもバレエを楽しみ、踊り続けるためにはレッスンだけではなく、日常生活におけるほんのちょっとの努力が大切です。
特に、食生活における『栄養摂取』は体をつくるうえで最も重要な要素。
体を酷使するバレリーナにとって切り離せない『栄養』を正しく理解し、美しく、しなやかで、力強いバレリーナを目指しましょう。
バレリーナのためのビタミンCの摂取方法


バレエは心と体、どちらの感覚も研ぎ澄まされているからこそ美しい芸術です。しかし、同時に心身ともに負担が大きいことも事実。毎日楽しく踊り続けるためには、ビタミンCをこまめにしっかり補給することが大切です!

ビタミンCといえば、美容や健康に欠かせない成分であることは皆様もご存知かと思います。しかし、ビタミンCは体内の活性酸素が増えると激しく消費されてしまう性質があります。さらに、バレリーナは普通の人よりもビタミンCを消費しやすい環境にあるのです。



毎日のレッスンで体をくまなく使うバレエダンサー。
当然、筋肉や骨にも大きな負担がかかります。


普段のレッスンの際の程よい緊張感や舞台に立つ本番の際の大きなドキドキ感など、バレエをするにあたり、緊張感はつき物です。
この緊張感もビタミンCが消費される原因となります。


全身に酸素を運ぶ重要な役割をしている「ヘモグロビン」は足の裏への負担が大きいほど壊れやすくなります。
ジャンプやステップなど、足の裏をしっかり使うことの多いバレリーナは、「ヘモグロビン」を特に壊しやすい環境にいるといえます。
「ヘモグロビン」は鉄分を含む物質ですが、ビタミンCには鉄分を助ける働きがあります。
鉄分が不足すると、立ちくらみやめまいといった症状が現れ、貧血の原因ともなります。
鉄分を含む食品に加えて、ビタミンCもしっかりと補給し体調管理に努める必要があります。

では、実際どのくらいのビタミンCを摂ればよいのでしょうか?
ビタミンCの必要量は年齢や生活習慣によって大きく変わってきますが、日本人の食事摂取基準2010年度版(厚生労働省調査)による摂取基準は以下の通りです。



様々な食材に含まれているビタミンCですが、効果的に摂取するためにはちょっとした注意が必要です。

ビタミンCは熱に弱く、熱を加えることで一部は壊れてしまいます。
野菜などで摂取する場合は、なるべく生で食べられるものを選ぶとよいでしょう。ビタミンCは水に溶けやすい性質があります。
サラダなどを作る際にあまり長時間水にさらし過ぎないように注意しましょう。一度に大量に摂っても、その時に必要あなければ尿として流れていきます。
こまめに摂ることがビタミンCを上手に摂るポイントです。

ビタミンCは、失われやすいということも特徴として挙げられます。ビタミンCが失われてしまう原因は以下の通りです。ご自身が当てはまるものにチェックしてみましょう!


ストレスを感じると、そのストレスを解消しようと頑張ってくれるのがビタミンC。ストレスを多く感じた時は普段の5倍以上ものビタミンCが失われます。


ビタミンCは風邪をひいた時に体を守るため、消費されます。
風邪を引いた時に、ビタミンCが必要であるというのはココからきているのですね。


ビタミンCは、汗と共に体の外に排出される栄養素です。たくさん体を動かして汗をかいたら、水分と共にビタミンCを補給しましょう!



アルコールが体に入ると、分解する際にビタミンCが消費されます。
お酒を飲むときはビタミンCをしっかり補給しましょう。


タバコに含まれる有害物質を無毒化するために、ビタミンCは大量に消費されます。タバコ1本で1日分のビタミンCが失われるとも言われています。


コラーゲンはハリと潤いに欠かせない成分として有名ですが、それ以外にも丈夫で元気な状態をつくるための大切な役割をしています。ビタミンCは、そんなコラーゲンを助けてくれる大切な栄養素なのです。

管理栄養士:磯村優貴恵 プロフィール
ダイエット専門の管理栄養士としてサロンにて食事指導を経験。 その後、およそ3年間、日本料理やイタリアン、カジュアルフレンチなど、様々なジャンルの調理に携わり独立。 現在は栄養指導と調理の経験を活かして子供から大人まで、その人に合った食事指導を行っている。
資格:管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター
バレエと栄養人気記事ランキング
-
1位バレリーナのためのカロリーコントロール術
-
2位バレエのための食生活 ~基本編~
-
3位上手な「補食」(間食)で体をコントロール!
-
4位「脂肪」は本当にダイエットの敵?!
-
5位バレリーナのためのビタミンCの摂取方法