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体づくりの基本は、まずは栄養摂取から
バレエは、健康でなければ続けることは出来ません。
子どもから大人まで、いつまでもバレエを楽しみ、踊り続けるためにはレッスンだけではなく、日常生活におけるほんのちょっとの努力が大切です。
特に、食生活における『栄養摂取』は体をつくるうえで最も重要な要素。
体を酷使するバレリーナにとって切り離せない『栄養』を正しく理解し、美しく、しなやかで、力強いバレリーナを目指しましょう。
成長期のバレエキッズは鉄分不足?!

生涯健康的な体でバレエを楽しむためにも、成長期のバレリーナたちには「栄養の重要性」を考える機会は大切。
そこで今回は、成長期のバレリーナに必要な栄養素「鉄」についてご紹介します。
女の子には特に不足がちな重要な栄養素「鉄」
鉄分とは、人体に必要なミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンに多く存在します。
鉄が不足すると、赤血球の中のヘモグロビンが減って赤血球の数が減るため、酸素の供給が十分にできない状態となります。これを「鉄欠乏性貧血」といいます。
集中力の低下や、頭痛、食欲不振などの症状があります。また、筋肉中のミオグロビンが減ることで、筋力低下や疲労感といった症状も起こります。
※出典:厚生労働省 e-ヘルスネット(http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-022.html)
成長期にどんどん不足量が増加
筋肉や骨・脳の発達など、成長の度合いが大きい成長期には「鉄」の必要量が増大する一方、日本人の平均摂取量を見ると、成長期のほとんどの女の子に不足しているのが現状です。
さらに、月経のある女子は、出血に伴い「鉄」の喪失量が多い状態にあることも忘れてはいけません。

スポーツで鉄不足に!?
「鉄」が失われる原因としては、月経以外にも「スポーツで汗をかくこと」、「スポーツ時の激しい衝撃が足裏にかかり赤血球が破壊されること」が挙げられます。
そのため、ダンスやバレーボール、バスケットボール等、跳ぶこと等の多い運動に励む成長期の女の子には、「鉄」が特に不足がちだと考えられます。
だから、足裏に負担のかかり易いバレエキッズたちにも特に意識して摂取してほしい成分です。
摂取は、毎日こまめにが鉄則
そんな成長期の女の子には特に積極的に摂ってもらいたい「鉄」を上手に補給するためには、毎日の継続的な摂取がオススメ。
鉄の吸収率は体の中でうまくコントロールされているため、体の中に既に多くの鉄が存在している場合、吸収率が下がってしまいます。
不足しやすいからといって一度にたくさん摂ってもあまり意味が無いのです。
常に身体に十分な「鉄」を備えておくためには、長期的に毎日継続して摂ることが重要です。
鉄分は、肉や魚、卵や大豆などに含まれていますので、毎日の食事の中で上手に摂取していきましょう。
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管理栄養士:磯村優貴恵 プロフィール
ダイエット専門の管理栄養士としてサロンにて食事指導を経験。 その後、およそ3年間、日本料理やイタリアン、カジュアルフレンチなど、様々なジャンルの調理に携わり独立。 現在は栄養指導と調理の経験を活かして子供から大人まで、その人に合った食事指導を行っている。
資格:管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター
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