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山路瑠美子バレエ研究所所属 生方さくらさん

――NBAコンクールでの上位入賞、おめでとうございます!踊っている時から、手応えはあったのですか?
とにかく無我夢中だったのですが、自分ではあまり納得の行く踊りが出来なかったので、入賞出来るとは全く思っていませんでした。でも審査員の中で好成績を付けて下さった方々もいらっしゃったので、審査員の心に残ることを心がけて踊った事により、表現力が評価されたのかなと思うとすごく嬉しかったです。

黒鳥を演じるさくらさん
――黒鳥のヴァリエーションを踊ったそうですが、この曲を選んだ理由を教えていただけますか?
黒鳥は小さい時から教室の先輩方が踊る姿を見て来て、ずっと踊ってみたいと憧れていたので、その思いが通じたのか、去年の春の発表会で先生が黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥを選んでくださいました。この経験を生かして、その後のコンクールでヴァリエーションをさらに深く深く追及していきました。
――練習する際、特に気をつけたことは?
技術的にとても難しいので、何度も何度も練習したのはもちろんですが、物語性のある曲なので、表現力も研究しました。海外のバレリーナのDVDを見ると、ロパートキナさんには爽やかな色気と、本物の白鳥を思わせるような美しさ、ザハロワさんには気品のある強さと誰もが憧れる美しさというように、それぞれの黒鳥がある事が分かったので、私も自分なりの黒鳥を目指そう、と。王子を誘惑するというのが大事なポイントだと思ったので、学校でも、周りの男の子たちに相談してヒントをもらい、いつも考えていました(笑)。

日本バレエ協会の「くるみ割り人形」での一幕
――バレエを始めたきっかけと、コンクールに出るほど本格的に励むようになったきっかけを教えてください。
昔から音楽が流れると楽しそうに踊り出す子だったようで、3歳の時に始めました。転機は小学4年生の時、日本バレエ協会の『くるみ割り人形』のオーディションに受かって、物語の主人公のクララ役をやらせていただいたことですね。私は何も考えず、オーディションに軽い気持ちで臨んでいたので、主役の発表があった時には腰が抜けるほど(笑)驚きました。Wキャストでクララ役をやらせていただいたことで、競い合ったり、視野が広がったり、とても勉強になり、楽しくてたまりませんでした。それに、本番では生オーケストラと生コーラスの舞台にカーテンコールでは1500人のお客様の拍手をいただいた時、あまりの感動の大きさに、心からプロになりたい!と思うようになりました。
――病気を経験して以降、体調管理のためにどんなことに気をつけていますか?
病気になる前は、役のことで精いっぱいになってしまっていて、ちゃんとした食生活、睡眠を取れていませんでした。入院中は泣いた日々もあったので、今はバレエが出来ることに感謝しながら、毎日3食きちんと食べるようにしています。あらゆる経験がバレエにつながると思っているんです。美味しいと感じたことがなければ、美味しい気持ちを舞台上で表現することができないので、甘いものだって時には食べないといけないですよね。幸い学校が家から近いので、レッスンに行く前に一度帰って、6時前には夕食を済ませます。レッスン後はお腹が空いていることもありますが、そこは我慢して、そのぶん朝いっぱい食べるようにしています。

日本バレエ協会の「くるみ割り人形」での一幕
――最後に、将来の夢を教えてください。
以前、協会の『くるみ割り人形』のクララ役だった先輩が、病気をした時にお見舞いに来てくださったんですが、その方が今、ヨーロッパの一流バレエ団でソリストをされてるんです。他にも、ヨーロッパで活躍している先輩が何人かいて、その方たちのお話を聞くといつも感動します。私もそんなバレリーナになれたら…と思っています。
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生方さくらさんプロフィール
山路瑠美子バレエ研究所所属
受賞歴
2010年
第13回NBA全国バレエコンクール小学生の部3位の3
2012年
第2回 かわさき全国バレエコンクール 中学生の部第2位
2013年
第11回 ジャパングランプリ2013ジュニアA 6位の3
第16回 NBA全国バレエコンクール 中学3年女子の部5位の3
2014年
第17回 NBA全国バレエコンクール 高校生女子の部3位の3
舞台歴
2008年日本バレエ協会「くるみ割り人形」クララ役