ミス・バレリーナグランプリに輝いた梅田ももさん

――ミス・バレリーナグランプリ受賞、おめでとうございます!まずは受賞の感想を聞かせてください。

すごくうれしかったです!コンクールが終わってからも1か月くらい、ずっと信じられなかったほど(笑)。私はいま高校1年生なんですが、高校受験のために少しの間バレエを休んでいたんです。3月に本格的にレッスンを再開してすぐに、夏の発表会で『眠れる森の美女』3幕のグラン・パ・ド・ドウを踊らせていただけることが決まって。しばらく舞台に出ていなかったので不安で、その前にヴァリエーションを踊れる機会があれば、と思って出場を決めたコンクールだったので、入賞なんて全然考えていませんでした。

――本番では、納得のいく踊りができましたか?

いままでのコンクールでは、ほかの出場者の踊りを見ているうちにどんどん緊張してきてしまっていたんですが、今回は出番が1番だったんです。緊張する暇がなかったのがかえって良かったのか、練習通り踊れたと思います。

――練習で特に気を付けたのはどんなところですか?

私はバレエを始めたのが小学校2年生とちょっと遅かったこともあって、体が硬いのと基礎がちゃんとできていないのが弱点。体をやわらかくするために、毎日のストレッチは小学校5年生以来、欠かさず続けています。オーロラの練習でも、5番ポジションにきっちり入れるとか、アティチュードの形をちゃんと作るとか、そういう細かいところに特に気を付けました。オーロラの前はキトリでコンクールに出ていたんですが、速い曲だと基礎を意識せず、勢いで踊ってしまうようなところもあって(笑)。オーロラはそうはいかないので、すごくいい練習になっているなと思います。入賞はしましたが、今も全然できていないので、まだまだ頑張っていかないと!

お母様が野菜を中心としたバランスの良いお弁当を作ってくれています。

――コンクールや発表会前は忙しいと思いますが、体調を崩したりすることは?

普段は週3回のレッスンが本番前は4~5回になって、そこに学校のテストが重なったりすると、カゼを引いてしまうこともあります。気を付けているのは、とにかく睡眠をしっかりとること。私は勉強に関して、今日はここまでやる、と決めたらそこまでやら ないと寝たくないんです。でもそれで疲れがたまって体調を崩してしまってからは、これじゃダメだと思って、効率よく勉強することを心がけるようになりました。それと、お風呂に入ると疲れがとれるので、夏場でもシャワーで済ませず、必ず湯船に浸かるようにしています。

――食生活で気を付けていることがあれば教えてください。

朝しっかり食べて、夜は少なめ、メニューはお母さんにリクエストして野菜中心にしてもらっています。お弁当も、ご飯やお肉、お魚はちょっとにして、野菜やフルーツを何種類 も入れてもらうんです。受験が終わってレッスンを再開したときに、体型がちょっとイヤな感じになっていて(笑)。唐揚げが大好きだったんですが、それ以来揚げ物はほとんど食べていません。最初はつらかったけど、今はもう慣れて全然平気になりました。

――「ミス・バレリーナ」は、バレエだけでなく映像や広告のお仕事にもつながる賞ですが、今後はどんな方向に進んでいきたいですか?

まずはバレエをもっとがんばって、もっともっと上手になりたい。でも、レッスンウェアのモデルとかもやってみたいし、将来は英語を使ったお仕事にあこがれる気持ちもあるし…高校の3年間は、とにかくバレエも勉強もほかのことも全部一生懸命やって、何が自分に合っているのか考えていけたらいいな、と思っています。

――いろいろなことに興味があるももさんにとって、「バレエ」の一番の楽しさとは?

レッスンにもコンクールにもそれぞれの楽しさがあるけど、一番はやっぱり、みんなで一つのものを作れること、かな?学校の運動会とか学芸会とかも好きなんですが、バレエの発表会はやっぱり特別。みんなで一緒に練習して、舞台の一員になれる喜びは、ほかでは経験できないものだと思います。