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キッズ・インタビュー

ミコ・フォーガティさん

ミコ・フォーガティ

ユース・アメリカ・グランプリの最終選考に残った6人の子どもたちを追ったドキュメンタリー映画「ファースト・ポジション」に出演し、キュートな笑顔としなやかかつダイナミックな踊りで私たちを魅了したミコ・フォーガティさん。その後も国際コンクールへの挑戦を続け、輝かしい成績を残しているミコさんに、コンクールや体調管理について聞きました。

ミコ・フォーガティインタビュー02
「ステージに出て人前で踊ることに抵抗がないのは、小さなころから出ていたおかげかな」と語るミコさん

――まずは、バレエを始めたきっかけを教えてください。

4歳の時、母のすすめで始めました。ピアノ、バイオリン、水泳、体操、テニスと、いろいろな習い事をやらせてもらっていたんですが、私は最初から、とにかくバレエが大好きで。音楽に合わせて踊ったり、できるようになるためにがんばることが楽しくて、スタジオにいるだけでハッピーでした。

――映画「ファースト・ポジション」によると、レッスンはクラスではなく個人、学校もホームスクールと、すっかりバレエ中心の生活のようですね。

個人レッスンもホームスクールも、アメリカではそんなに珍しいことじゃないんです。私は中学1年のときにホームスクールに切り替えたんですが、その前から、コンクールや公演で学校に行けないことが多くて。友達に会えなくなるのはさびしかったけど、バレエに集中するためには仕方ないことだと思っています。

――コンクールに出るようになったきっかけは?

まわりのみんなが出ていたので、私も5~6歳のころから自然と。といっても最初はグループでの参加がほとんどで、初めてソロで出たのが、映画になっている2010年のユース・アメリカ・グランプリだったんです。でも、ステージに出て人前で踊ることに抵抗がないのは、小さなころから出ていたおかげかな。

ミコ・フォーガティインタビュー03
ミコさんがここまでバレエに夢中になるとは想像もしていなかったという母サトコさん

――コンクールに挑戦し続けるのはやはり、スカラシップやスカウトがほしいという気持ちから?

いろいろなバレエ団の芸術監督から直接アドバイスがもらえたり、違う国から来てる子たちと知り合えたりするのが、コンクールのいいところだと思います。賞やスカラシップのことはあまり気にしません。もちろん良い賞をもらえるのは素敵なことだけど、それ以上に、練習してきたことがちゃんと出せたときのほうがうれしい。この間のモスクワで初めて1位をいただいたんですが、踊り終わったとき、満足のいく踊りができたことがとても幸せで、賞がもらえるかどうかはどうでもいい、と思っていたくらいなんです。

――順位を気にしないのは、もともとの性格ですか?

うーん…たぶん、うまく踊れないことが多いから(笑)。得意なパといえばフェッテくらいで、あとはバランスも上半身の使い方もポール・ド・ブラも、なかなか思うようにはできません。だから、うまく踊れた、と自分で思えることが一番うれしいんです。それに、賞をもらうことで「達成した」という気分になってしまうのは、いちばん良くないことだと思う。まだまだ練習しなきゃ、と思える気持ちを大事にしたいです。

ミコさんのお母様は、元プロのピアニスト。バレエを勧めたのも、ピアノやバイオリンに役立つかもしれないと思ったからで、ミコさんがここまでバレエに夢中になるとは想像もしていなかったと言います。そんなお母様も、いまではミコさんのバレエライフを支える心強い味方。毎日栄養バランスを考えた食事を作ってくれるお母様のおかげもあって、ミコさんは大きなケガや病気をすることなく、ここまでバレエにまい進してきました。

ミコ・フォーガティインタビュー04
旅先に必ず持っていくというセラバンドを見せてくれたミコさん

――ケガをしないために、何か気をつけていることはありますか?

元々パーフェクトなバレエ体型じゃないかわりに、ケガをしにくい体質なのだと思います。それはすごくラッキーだなって。毎日ストレッチやマッサージをしているおかげもあるのかな? 旅先にも必ずセラバンドを持って行っています。あとは、牛乳やヨーグルトが大好きなので、骨が強いというのはあるかもしれません。

――アメリカの食生活は太るイメージがありますが、ダイエットは気にしていますか?

たしかに、普通にしてたら太るかも(笑)。でも私も、特別なにかを我慢しているわけではなくて、たまたま好きなものが体にいい、という感じです。炭水化物は朝のシリアルだけとか、野菜を多めにとか、一応気をつけてはいるけど、お肉も甘いものもときどきは食べるし。でも日本に来るたびに、やっぱり日本の食事は体にいいなと思います。それに、アメリカにいるときよりよく歩くから、自然とスレンダーになる気がしますね。

――国外でのコンクールに参加するときは、体調管理はどうされていますか?

課題曲が7つも8つもあったり、朝が早かったり、会期が2週間くらいあったりと、コンクールによっていろいろなタイプがあるので、そのつど対策が必要です。いちばん大事なのは、体力の配分。私はとにかく、どこに行ってもよく寝ることを心がけています。本番前日は、10時間は寝たい。どこでも寝られるのは、私の特技みたいなものなんです(笑)。

同行するお母様が特に気を付けるのも、睡眠をしっかりとらせることと、緑黄色野菜が多めのメニューにすること。「といっても、ミコは現地のものを何でも食べるし、時差ボケもないので、特に苦労することはないですね。ときどき大丈夫かな?と思うほど、ぼやっとした子なんです」と笑うお母様ですが、環境の変化に動じず、常に自分とバレエだけに集中できるミコさんは、バレリーナとしての資質をすでに備えているともいえそうです。

――最後に、これからの目標を教えてください。

私を必要としてくれるバレエ団に入って、ソリストかプリンシパルになりたい。あこがれは、『眠れる森の美女』のオーロラ役です。私の住んでいる地方には一流のバレエ団が来ることなんてめったにないし、アメリカにはバレエのDVDもほとんどないから、大きなバレエ団の公演ってあまり見る機会がないんです。でも、小さなころに日本のおばあちゃんに送ってもらったDVDで見た『眠れる森の美女』はすごく印象に残っていて…。それに、大好きなディズニープリンセスのなかでも、オーロラはいちばんのお気に入り(笑)。いつか踊ってみたいですね。

ミコ・フォーガティインタビュー05
とっても仲良しなサトコさん(左)とミコさん(右)のお二人。取材中、なごやかで笑顔の溢れる雰囲気でお話をうかがうことが出来ました。バレエジャポンは、ミコさんのご活躍をこれからも応援します!
ミコ・フォーガティさん&お母様サトコさんトークショーレポートを全文公開!
ファーストポジションDVD

ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!
西洋文化を志す若き日の僕が、容姿のコンプレックスと感情を内に秘めることを美徳とした日本人特有の習性を乗り越え、一度きりの演技にすべてを賭けた日を思い出す。
バレエを志す者には、是非観てほしい映画である。   
-熊川哲也(Bunkamuraオーチャードホール芸術監督/Kバレエ カンパニー芸術監督)

世界共通であるバレエはどんな境遇の子供たちにも扉が開かれている。必要なのは決意と献身。
ダンサー達の情熱とひたむきさに胸が熱くなった。
-吉田 都(バレリーナ/国連難民親善アーティスト)

[文科省選定(青年・成人・家庭向き)] [年少者映画審議会推薦] [東京都推奨映画]

バレエという究極の美が与える、夢の力。あくなき情熱をめぐる、家族の物語。
それは決してバレエの世界にいる彼らだけのものではなく、私たちすべてに、生きることの意味をも教えてくれる。

ローザンヌと並ぶ世界最高峰のバレエコンクール、ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)。毎年世界中から9歳から19歳の5000人を超える応募者があり、世界各地の予選を勝ち抜きNYでの最終選考に残るのは200~300人のみ。入賞すれば世界の名門スクールへの奨学金や、バレエ団への入団が約束される。本作はいくつものステップを勝ち抜いてYAGP最終選考に残った6人の子どもたちを追ったドキュメンタリーである。厳しい練習に耐え、それでも「踊ることが大好き」と、きらきら目を輝かせるバレエダンサーの卵たち。そのひたむきさ、前向きさ、情熱とパワーに、心を動かさずにはいられないだろう。そして彼らを支える家族や教師たちの献身的な愛情にも心を打たれる。

*トロント国際映画祭正式出品作品 ワールドプレミア上映 観客賞・ベスト・ドキュメンタリー賞受賞
*NYドキュメンタリー映画祭 ベスト・ドキュメンタリー観客賞受賞
*サンフランシスコ・ドキュメンタリー映画祭 審査員最優秀映画受賞
*ポートランド国際映画祭 ベスト・ドキュメンタリー賞/ベスト新人監督賞受賞

★豪華特典:
本編では抜粋収録されていた、子どもたちのYAGPファイナルでのパフォーマンスをすべて収録!

そのほか、翌年のYAGPファイナルや、各国からのファイナリストたちの踊りなど見ごたえ十分です!
・YAGPファイナルでの踊り(フル収録・出演者全員)
・2011・12年YAGPでの踊り
・世界のYAGP出演者たち
・予告編

2011年アメリカ作品 本編92分+特典映像55分収録
片面2層,チャプター有,メニュー画面 日本語字幕
カラー/16:9LB
音声 ステレオ/ドルビーデジタル、ドルビーデジタル5.1ch

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ミコ・フォーガティさんプロフィール
1997年ロンドン生まれ。イギリス人の父と日本人の母を持ち、2歳よりサンフランシスコで育つ。キーロフ(現マリインスキー)・バレエ出身のヴィクター・カバニアエヴ、モスクワ・クラシカル・バレエ出身のタチアナ・パリ、地主薫に師事。2011年公開の映画「ファースト・ポジション」の撮影に参加し注目を浴びる。

受賞歴
2010年
ユース・アメリカ・グランプリ NYファイナル ジュニア部門銅賞

2012年
ヴァルナ国際バレエコンクール ジュニア部門銅賞

2013年
ローザンヌ国際バレエコンクール ベストスイス賞
ユース・アメリカ・グランプリ NYファイナル シニア部門第6位
モスクワ国際バレエコンクール ジュニア部門優勝

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