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お悩み別コンテンツ「痩せたい!」
健康的に痩せるために出来ること

バレエダンサーは憧れの人や演目を目指してなりたい自分を作っていくために一生懸命努力をします。そして技術面のみならず、自らの体形まで管理と努力を怠りません。
そんな美意識が高く「ダイエット」に関しても人一倍関心が高いバレエダンサーはストイックな減量に陥りがちです。
しかし、無理をして減量をして「ダイエットに成功した!」と思ってもそれは一時的なことで、実は健康や成長に悪影響をもたらしていることもあるのです。
ここでは、栄養学の観点から「ダイエット」のポイントをご紹介していきます。
是非、参考になさってくださいね。
はじめに-バレエキッズが求める体重と健康な体重


バレエを習っている3歳~20歳までの女性を対象に理想の身長と体重に関するアンケートを行った結果、体重に関しては「もう少し痩せたい」、身長に関しては、現状よりも高い数値を理想として挙げる人が多くみられました。
具体的な数値としては身長165~169㎝、体重45㎏前後を理想とする人が多い傾向にありました。
※回答者:63名のバレエを習っている3歳〜20歳までの女性(本人または親が回答)
2000年の小児分泌学会の資料によると、17歳女性の平均身長は158.1㎝、体重は53.1㎏です。
これと比較をするとバレエキッズの意識がいかに高いか、また、身長に対して体重が少ないいわゆる「痩せ」体形を望んでいるかが分かります。
これは前述の通り、バレエダンサーには目標とする人や演目があり、それに近づくためにはすらりと伸びた手足や身長が高いほうが舞台映えすることから基準が一般の人とは変わってくるのです。
しかし、間違ったダイエット方法で体に無理をさせてしまうと、パフォーマンスの妨げになるだけでなく、精神面に影響をもたらしてしまうこともあり得るのです。
目標を設定することはとても良いことですが、実現可能なものであること、そして体に負担をかけ過ぎないことに注意をしましょう。
体重を落とすことが重要じゃない!成長期に痩せすぎてしまうことの問題
なぜ、無理をして目標の体重や体形になることがいけないことなのでしょう。
それはダイエットの方法にもよりますが、年齢にも秘密があります。
私たちの体は生まれてから日々成長していますが、10代は特に成長が著しい時期でもあります。
つまり、大人として体を完成させるための成長過程にあるわけです。
その大切な成長過程の間に無理な食事制限をすることは、建設途中のビルの足場や柱をなくしてしまうようなもので、体の成長の妨げを行っているのと同じことなのです。
身体の成長の中でも特に、丈夫な骨づくりは20歳ころをピークとして年々減少傾向にあります。
つまり、成長期である10代のうちに骨の材料となる栄養素をしっかりためることができなければ、たとえ身長が伸びたとしても中身がスカスカな状態となることがあり得るのです。
そうなると、強度の弱い骨となり、ケガやパフォーマンスの低下の原因にも繋がります。
また、無理な食事制限をして栄養が偏ると、体の土台となるたんぱく質も不足しやすくなります。
たんぱく質や骨や筋肉の材料となるだけでなく、爪や髪の毛、お肌の健康も支えている大切な栄養素です。
また、体重が少なくなりすぎる「低体重」では生理が止まる可能性も高くなります。
生理は将来子供を産むために体の機能が整っている証拠でもあり、女性の体のサイクルを整える指標でもあるため、体調管理の要となります。
しなやかな筋肉や健康的なお肌、艶のある髪の毛、女性らしい体を作るためにも十分に栄養を摂る必要があるのです。
実践!成長期のダイエットの仕方
ダイエットの基本は3つのステップに分けて行いましょう。
STEP1:「今」の自分を知る
ダイエットをするために、急に目標を立てる人も多いと思います。もちろん、目標を立て、それに向かって努力するというのは正しいステップですが、その前に自分の現状を正しく把握することが重要なポイントとなります。
身長や体重、学校で身体測定などがある人は前年度からの比較など今の自分、そして今の自分の体形に至るまでの推移を把握しましょう。
また、体型の把握と同時に食事のパターンも書き出してみましょう。
いつ、どんなものをどのくらい食べているのか、これを書くことで自分の食事のパターンが見えてくると同時に改善点も見つけやすくなります。
例えば、朝食をきちんと食べているか、学校が終わってからレッスンまでの間が空いてしまうときは脂質の高いお菓子で小腹を満たしていないか、水分補給はいつも甘いジュースになっていないか、など。
毎日の習慣になってしまっているものは意外と自分では気づきにくいこともあります。書き出したら保護者や兄妹、仲の良い友人などと共有し、客観的な意見をもらうことも「気づき」に繋がります。
STEP2:無理のない目標・計画を立てる

ダイエットをする際に目標や計画が大ざっぱすぎたり、無理があったりするとついつい挫折したり、だらだらと際限なく続けてしまったりして「万年ダイエッター」になりがちです。
また、急激に体重を落とすとホルモンバランスが崩れたり、体力も一緒に落ちたりする可能性があるため、体に大きな負担をかけてしまうことになります。
体重を落とす場合は元の体重にもよりますが、1か月に1~2㎏を限度としましょう。
この時期は大人の身体になるために日々成長している大切な時期なので、体重が増えることが悪いことではありません。
また、周りの人と比べすぎるのもNGです。ダイエットで大切なのは今の自分からどう変われるか、です。
目標は大きく3つに分けて立てます。
●大目標
最終的になりたい自分とそれに要する期間
など
●中目標
食事、生活習慣、レッスンなどどの分野を強化するか
- (例)
- ・食事ではおやつの中身に気を付ける
- ・生活習慣では夜更かしをしない
- ・毎日記録を付ける
など
●小目標
毎日気を付けることの詳細
- (例)
- ・ジュースは控えてノンカフェインのお茶やハーブティ、水にする
- ・21時過ぎたら揚げ物や脂っこいものを控えて消化の良いものを選ぶ(同じ蕎麦でも天ざる蕎麦より温かいとろろや山菜そばを選ぶ、など)
- ・睡眠時間を1日8時間キープする
など
STEP3:実際にダイエット開始!とともに振り返りを必ず行う
ダイエットを開始したら、毎日記録を付けましょう。
体重のほかにも体脂肪率、筋肉量などを測定できる体組成計をお持ちであれば、それらの数値も一緒に記録を行いましょう。
測定のポイントは毎日同じ条件で行うことです。
1日の生活は毎日違うと思いますので、朝起きて何も食べていない状態のときに測るなど時間を決めておくとよいでしょう。
また、目標のために何を行ったかだけでなく、測定結果に変動があった場合はその原因を考えることも重要です。
毎日の記録は小目標を元に評価を行い、1週間に1度は中目標に対する評価を行いましょう。
また、生理がある場合はその直前や生理中はホルモンバランスが乱れやすいので体に負担をかけないように無理をせず、リラックスした状態を心がけましょう。
まとめー体重だけがすべてじゃない!身体を思いやることを忘れずに
ダイエットを通じて結果としてほしいのは見た目の変化だ!と思う人がほとんどかもしれません。
しかし、大切なのはしなやかに踊り続けられる体作りです。
いくら細くてもすぐに疲れてしまったり、ケガをしやすくなったりしてしまっては意味がありません。体重などの数値は分かりやすいものですが、それだけに一喜一憂しないように気を付けましょう。
数値以上に踊っているときの体のラインが健康的で美しいか、笑顔で踊り続けることができるだけの体力をつけられているか、ということを一番に考えましょう。
そして私たちの身体は一生ひとつだけです。成長期はいつまでも続くわけではありません。
期間限定の大切な時期だからこそ、無理をし過ぎずに与えられたひとつの身体をいかに大切に育てていけるか、良い状態へと導いてあげられるか、ということをダイエットを通して見つけていきましょう。
ダイエットについてはこちらも御覧ください。
このコンテンツの監修
管理栄養士 磯村優貴恵
大手ダイエット専門のエステサロンにて、食事指導を通してお客様の体を内側・外側の両面からサポート。 その際に具体的な料理提案の必要性を感じ、和食やカフェのキッチンスタッフとして約3年間の料理修行を行う。その後、特定保健指導を経て、現在は子供から大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。
資格:管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター、健康食育ジュニアマスター
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