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新国立劇場バレエ団プリンシパル 本島美和さん
新国立劇場バレエ団で数々の作品の主役、ソリスト役を踊り、2011年からはプリンシパルとして活躍中の本島美和さん。舞台でのその美しい姿は、バレエを志す少女たちにとって憧れの存在です。そんな本島さんに、ご自身とバレエとの関わり、舞台への思い、役柄への取り組み方などをうかがいました。
── その不安を解消するために、海外留学を考えたことも?
先生に、留学したいと相談したことはあります。すごく上手になって留学から帰ってきた人もいて、焦りを感じたりもしたので。でも、留学には、語学の問題やホームシックをはじめデメリットもある。先生のアドバイスから、日本でできることがある、と私は留学の道を選びませんでした。──その後、2000年に牧阿佐美バレヱ団に入団、翌2001年には新国立劇場研修所の第1期生に選ばれ、2年間の研修を受けられました。
研修所のオーディションがあると知って、「あ、受けてみようかな!」と。留学への心残りもあったんですね。日本にいながら、海外のバレエ学校と同じような充実したプログラムを受けられる研修所で、もう一度、バレエと真剣に向き合って学び直したい、と思ったのです。所長の牧阿佐美先生をはじめ、素晴らしい講師の方々のもとで、解剖学や舞踊史、ノーテーション(舞踊記譜法)まで広く学ぶことができたのは、大きな財産になりました。
── 修了後は、新国立劇場の契約ソリストに。新国立劇場バレエ研修所第1期生の輝かしいキャリアのスタートが、注目されました。
プロになった以上、これからは上って行こうが落ちていこうが、誰も気にしてくれないんだな、と思ったものです。もちろん、先生方はいろいろとアドバイスをくださいますが、知りたいことは自分でゲットしなければならないし、自分ができていないことを、自分で発見しなければならない、と強く感じました。
- 1:新国立劇場バレエ団プリンシパル 本島美和さん
- 2:何よりもまず、舞台にいる“姿”が美しくなければならないということ
- 3:恩師からのアドバイス
- 4:日本にいながら、海外のバレエ学校と同じような環境で、もう一度
- 5:たとえばカルメンを演じるならば・・
- 6:知識、感情、身体を総動員しないと、舞台では踊れない
- 7:しっかり理想を見据えていけば、その先に見えてくるものが必ずある