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スウェーデン王立バレエ学校での経験

スウェーデン王立バレエ学校での経験

5歳より谷桃子バレエ団研究所にてバレエを始める。
余バレエ・アカデミー、中国国立北京舞踊学院、ベルギー等で研修 スウェーデン王立バレエ学校留学 スタジオ・アンサンブルにて金成研侍、真野知里に師事。
1998年、チャイコフスキー記念東京バレエ団入団。
同バレエ団の国内外の公演で、古典作品からモーリス・ベジャール ジョン・ノイマイヤー、イリ・キリアン等、幅広いジャンルを踊る。
2009年4月には、フェリックス・ブラスカによる「タムタム」にて主役を踊る。
2010年2月にパトリック・ド・バナ振付「ホワイト・シャドウ」に、マニュエル・ルグリ(元パリ・オペラ座エトワール)のパートナーとして踊った。
同公演はWOWOWでも放映された。

2013年の3月、15年間在籍した東京バレエ団を退団し、新たなチャレンジの場に踏み出した西村真由美さん。日本人初の留学生として渡ったスウェーデン王立バレエ学校のお話から、バレエ団での海外ツアーのお話など、「やらないで後悔するよりやってみよう」と進んで来られたこれまでのダンサーとしてのご経験と今後の目標をたっぷりと伺いました。

西村真由美さん
ドン・キホーテの舞台で踊る西村さん。スタジオ・アンサンブルの発表会にて

──西村さんがバレエを始められたのは5歳のときだったそうですね。

私が通っていた教室は、生徒をゆっくりと育てる主義だったので、コンクールに出ることもなく、中学に上がる前までお稽古は週2回、トウシューズを初めてはいたのは中学生、ヴァリエーションを踊るようになったのも高校3年生、とプロを目指す人のなかではずっと遅いスタートだったんです。だから指導している子どもたちにも、「やる気さえあればまだ間に合う!」って言ってあげられるんです(笑)。

──スウェーデン王立バレエ学校に留学されていたそうですが、当時の留学先としては珍しかったのでは。

オーディションを受けて長期で留学した、初めての日本人だったそうです。あの頃は海外のバレエ学校の情報は数少ないバレエ雑誌からしか得られなくて、それでも何とか母と一緒にやみくもに調べ、イギリスとスウェーデンの学校から合格をもらいました。あえてスウェーデン王立バレエ学校を選んだのは、一人で行くなら安全な場所がいいということと、せっかく海外に行くのだから、日本人がいない、日本とは全く違う環境で学ばないともったいない、という理由でした。

──留学中の生活はいかがでしたか。

寮のない学校でしたので、いきなり海外で一人暮らし、授業も全部スウェーデン語でわからない。寂しくて、ホームシックになりました。バレエ用語が共通なのは、本当に助かりました。母には、1年後の帰りの飛行機の切符を渡されて、「1年間帰って来なくていい」と言われてしまって(笑)。でも、つたない言葉でもコミュニケーションをとろうとすれば何とかなるものだと思いました。

西村真由美さん
スウェーデン王立バレエ学校のガラ公演、レ・シルフィードの舞台裏にて。ゲストのマニュエル・ルグリさんとエリザベット・プラテルさんと

──バレエで皆についていけないのでは、という不安はありませんでしたか。

その点ではすんなり入っていくことができました。留学を希望されている方は多いと思いますが、留学できなかったとしても、日本でもそれなりのレベルでの勉強ができると私は思うんです。もちろん、ヨーロッパの学校では毎日バレエを踊れるし、キャラクター、パ・ド・ドゥのクラス、舞踊史の授業もあります。が、日本でも発表会でグラン・パ・ド・ドゥを踊るチャンスはあるし、ヴァリエーションを踊る機会もある。とくに東京は、世界中のカンパニーが来日し、素晴らしいダンサーたちの舞台を生で観ることができます。この点では、東京は特に恵まれていると感じています。

──では、西村さんにとっての留学のメリットは?

留学したからできた経験がたくさんあります。日本人の留学生は私一人だったので、現地の生徒たちと同じように扱ってくれましたし、卒業公演のツアーにも参加できました。国内をバスでまわるツアーだったのですが、持ち物のリストに「寝袋」とあるんです(笑)! 学生なのでホテルなんて使えず、軍隊の宿舎や丸太小屋などに泊まらせてもらって寝袋で寝たんですよ!

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