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インタビュー

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Ballet du Ciel主宰 坂本香菜子さん

3つのバレエ団で感じた、空気感の違い

日本の高校へ進学するも進路にバレエを選び、単身ハンブルク・バレエ学校に渡り、シュツットガルトバレエ団に入団、ダンサーとしてのキャリアをスタートした坂本香菜子さん。ドイツ、カナダ、ポルトガルの海を渡り3つのカンパニーに在籍されたご経験から、海外と日本のバレエ環境の違い、未来のダンサー達へのメッセージをお聞きしました。

K2バレエ空間主宰 坂本香菜子さん
リスボンのポルトガル国立バレエ団でのレッスン風景

──その結果、トロントのナショナル・バレエ・オブ・カナダに入団されたのですね。

1951年に創立された、歴史あるバレエ団です。カナダやアメリカの人が多く、とてもポジティブな印象でしたね。シュツットガルトと重なっているレパートリーも多く、内容としては違和感なく取り組むことができました。ただ、シュツットガルトでは昼はリハーサル、夜は別の本番、という日々だったのですが、カナダではリハーサルを集中的にやって、その後約1カ月間毎日同じ作品を上演する、というシステムなんです。ミュージカルと同じ、まさにショウビス、という印象でした。それに、ここのダンサーは皆、アスリートみたいなんです! バレエ団のなかにジムがあって、バーベルを上げたり、自転車をこいだり、ピラティスもやり、いかに身体づくりをするか、ということはここで学びました。今も筋トレは大好きですね(笑)。

──食事の摂り方で気を配ることはありましたか。

実は、シュツットガルトでは痩せていないと役がもらえないという思いから、無理な食事制限をしていたこともありました。でも、カナダではリハーサルも公演も詰め込んでやるので、食べないとやっていけない。ダンサーの皆が、スタジオの中でも平然と食事をする姿を見てびっくりしました(笑)! 体もすごく元気になりましたね。食事って大事だな、と思いました。カナダではそれでも太ることはなく、むしろ、筋肉つけなきゃ!という意識でした。

──その後移籍されたのは、ポルトガルのバレエ団だそうですね。

カナダでは4年間過ごしました。家族のことが心配で日本に帰るつもりだったのですが、その前にもう1カ所、暖かくて海のあるところで踊ってみたいなと思って、リスボンのポルトガル国立バレエ団に入団しました。ここはとてもおおらかな雰囲気で、海が近いから午前中は海、午後はバレエ。日焼けしても問題なし(笑)! 経済的には大変でしたが、生活を楽しみながら踊ることができて、私にとって貴重な2年間となりました。

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