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インタビュー

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ベルリン国立バレエ 針山愛美さん

針山愛美さん

──最も印象に残っている舞台はありますか。

私はやっぱり「白鳥の湖」なんですよ。米国バレエインターナショナルを辞めて、次のステップに行きたかった理由のひとつは、「白鳥の湖」の全幕を踊ってみたかったからなんです。

クリーブランド・サンホセバレエ団では次の年に公演予定があったので、そこのオーディションに行きました。自分はソリストからの始まりで、踊れるかどうかもわからなかったけれど、レパートリーに入っているところに行かなければ一生踊れないということで。

そこで合格し、初めてオデットとオディールを踊ることになったとき、初めて両親に恩返しをしようと、自分のお給料で両親をアメリカに招待しました。怪我をしたりしたらがっかりさせてしまうから、最初は何にも言わなかったんです。

自分が主役を踊るその日、「これ今日のチケットだから見に来てね」って。私が13歳のときに留学したいと言って、それを理解してくれて出してくれた両親にはすごく感謝しています。信頼してああしろこうしろと言わず、もうずっとやりたいことを応援してくれて。

舞台を見てもらったことで、一部分恩返しが出来たかなと思いました。

もう一つは、レニングラード国立バレエで「白鳥の湖」を主演する話をいただいたとき。日本人がロシアの国立のバレエ団にゲストとして来るんだから、どうしてロシア人よりもこの子なんだって言われるだろうと思い、責任感のようなものを感じました。

針山愛美
『白鳥の湖』の舞台に臨む針山愛美さん

雇ってくれたカンパニーで主役を張るのとは別で、初めて外から主役として呼ばれたからかもしれません。自分を育ててくれた国で、何年かの経験を経た後、実際に「白鳥」の全幕を踊ることになったということへの思いは格別でした。

針山愛美『白鳥の湖』で主役を飾る

三つ目は、去年(2013年)なのですが、ドネツクのバレエ団から急に電話があって、明日明後日「白鳥」の全幕を踊ってほしいと言われたんです。私はそのときベルリン。彼らはフランスツアー中で、主役が怪我をして、もしやってくれなかったら公演をキャンセルしなきゃいけないと。

強引に「もうチケット買ったから行って」という空気になったのですが、これはちょっと受けて立とうと思いました。タクシーで急いで帰って、10分で荷物をまとめて飛行機に。そしたらなんと、行ってから1日2回公演だということがわかったんですよ。

1日2回全幕を踊ったことは生まれて初めてでした。パートナーも新しい人で、プロダクションも知らなかったので、たぶんこれかなと思ったものを飛行機の中でDVDで見たぐらい。11時ぐらいに着いて12時までパートナーとのリハーサル。

それで13時から1回目の本番、そして19時から2回目本番をやり遂げたときに「よし、もうこれで白鳥は終わりでいい」と思って(笑)。
常に「白鳥」ですね、劇的な思い出があるのは。

針山愛美
マラーホフ氏に『白鳥の湖』を指導を受ける針山さん

──今後の活動予定や展望をお聞かせいただけますか。

最近では、ベルリンやアメリカのカリフォルニアのほうで、ワークショップをしたりしていました。子どもって何がきっかけで成長するかわかりませんよね。

そういう経験に触れられる機会を作っていきたいなということが一つ。あとは、コラボしたいダンサーを集めたり、振付やコンセプトにも携わって、創作活動の幅を広げていきたいと思っています。

バレエ団最後のクラスを迎えたマラーホフ氏と
バレエ団最後のクラスを迎えたマラーホフ氏と

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