TOPページ > インタビュー > 一人ひとりとの「出会い」の大切さ

インタビュー

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ベルリン国立バレエ 針山愛美さん

針山愛美さん

──モスクワの次はエッセンに行かれたんですね。

オーディションを受けていたなかで、エッセンとドレスデンからお声がかかって、エッセンへ。相談できる先生もいなかったし、両親に電話をしても「あんたの方がよくわかってるから自分で決めなさい」と言われたので、すべて自分で決めました。

経済的に自立したかったし、本当に冗談抜きで、当時のロシアは今日撃たれて殺されるかもしれないぐらいの緊迫した状況だったんです。命の危険を冒してまでやりたいかと問われたら、違うかなと考えるようになりました。

でも、ロシアでは物質的には貧しくても心の中は幸せで、やりたいことをやれていましたね。エッセンに行ったことで生活は安定したのですが、自分が踊りたいバレエのスタイルではなかったので、内面的にすごく貧しくなって、心が痩せる感じがしてしまって。それでディレクターに「もうやめたい」と打ち明けました。

──コンクールの出場に向けて頑張っていらっしゃる読者さんも多いので、その彼・彼女達へアドバイスはありますか。

針山愛美モスクワ音楽劇場バレエ団の舞台にて

私が全般的に言えるのは、「出会い」ですね。コンクールだけに限らないのですが、一人ひとりとの出会いが必ずどこかでつながります。国際的に交流をして、お互いにその芸術観や人間観を分かち合うことが、その後の仕事に結びついていったりするんです。

バレエは、ピルエットを正確にやるとか、アラベスクで足が上がればいいっていうものではないんですね。例えばジゼルだったら、どんな役柄か、どんな場面で出てきて、どう演じたいか、っていう踊りをしていただきたい。だからもちろんテクニックもなんですけど、例えば美術館に行ったり、音楽を聞いたり、あらゆることから芸術的な自分の中の引き出しを高めていく。

こうしなさいああしなさいとかじゃなくて、「自分はこういうふうに表現したいんだ」っていう踊りが見られたら、一番うれしいです。私は舞台に出るのが幸せだという思いでコンクールに出ていたので、そういう思いも忘れないでほしい。スポーツの競技会みたいにはなってほしくないなって思うんです。

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