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ベルリン国立バレエ 針山愛美さん
子役として見たバレエ団の世界への衝撃
ベルリン国立バレエでダンサーとして活躍し続け、近年では様々なアーティストとのコラボや映像作品まで手がける針山愛美さん。文字通り世界中を舞台に、バイタリティ溢れる活動を続けるその姿は、テレビ番組「情熱大陸」でも紹介されました。ロシアで過ごした学生時代、コンクールへの出場、海外バレエ団での活躍と苦悩、マラーホフとの出会い、「白鳥」への特別な想い、等々…。様々なご経験を経てかたち作られた針山さんのバレエワールドの魅力に迫ります。
──どういったきっかけでバレエと出会うことになったのですか。
母が好きだったこともあり、バレエ、ピアノを3姉妹で一緒に習っていました。当初はあまりバレエが好きではなかったのですが、8歳のとき、ロイヤル・バレエ団が来日していたときの子役に選んでいただいて、「こういう世界があるんだ」と思いました。衣装から何からもう全然違うことに衝撃を受け、海外でバレエの仕事をしたいと思い、ピアノよりバレエを一生懸命やっていくことに決めたんです。
5歳の時、『赤頭巾』で本番の舞台に立つ針山愛美さん。
13歳のときに大阪とサンクト・ペテルブルグが姉妹都市だった関係で、ワガノワバレエ学校に行く短期留学ツアーがあったんです。それで現地に行った途端に、良い意味でカルチャーショックを受け「私はバレエを一生懸命やっていくならこういう環境で学ばなくてはいけない」と思いました。帰ってから両親にロシアへ留学したいと伝え、「じゃあ、頑張んなさい」と送り出してもらいました。
──当時、ロシアでの生活はいかがでしたか。
1993年の9月からボリショイバレエ学校に入学しました。当時はインターネットもないし、テレビも寮になかったので、何が起こっているかわからなかったのですが、町の混乱やインフレの時期も重なり、当時を知る人からは「一番大変な時代にいたよね」と言われました。
針山さんプロデュースのDVD『マラーホフのマスタークラス』の撮影を終えて
- 1:子役として見たバレエ団の世界への衝撃
- 2:失敗でも成功でも、「やった」ということには悔いがない
- 3:一人ひとりとの「出会い」の大切さ
- 4:自慢出来るぐらいの数のトライ
- 5:「白鳥」への特別な想い