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新国立劇場バレエ団研修所 栄養学講師 村田裕子さん
バレリーナへの栄養指導をするようになったきっかけ

新国立劇場バレエ団研修所で栄養学の教鞭を取る、管理栄養士の村田裕子先生。未来のダンサー達を数多く指導する先生に、ダンサーの卵たちや大人の女性たちにも役立つ、食生活の傾向や課題をたっぷりとお伺いしました。
──栄養士になったきっかけは?
元々は、食の世界で編集者になりたかったので、大学で食物学科を選んで、栄養士の資格は持っていたんです。卒業後に入った出版社では女性ファッション誌を担当することになったので、食の世界の仕事は出来ませんでしたが、ファッションや美容関連の仕事で海外に行く機会も多く、そこでバレエ鑑賞をするようになりました。バレエ専門の媒体ではありませんでしたが、世界的に有名なバレリーナへのインタビューをする機会もあったんです。
──今はご自身もバレエをされているそうですね。
小さい頃からではないのですが、趣味として結構長くやっています。バレエを始めたいなと一番強く思ったきっかけは、マルシア・ハイデの『オネーギン』を見たときでした。ものすごく感激して、それからバレエを自分でもやってみようかなと思ったんです。最初は美容体操も兼ねてのつもりでしたが、始めてみたらプロの方の素晴らしさが本当に良くわかるようになりました。舞台を見る時の自分の視点も変わって、ストーリーや全体の美しさだけではなく、ダンサーそれぞれのテクニックが見えるようになったんです。
──今ではそのバレエと栄養の二つの側面がお仕事でもつながっていますね。
10年勤めた会社を退職して、しばらくフリーの編集者として活動していたのですが、その時にやっぱり自分で料理を作ってみたいという気持ちになったんです。それで最初はいわゆる料理研究家として仕事をし始めたんですが、健康志向のニーズが高まってきたこともあり、勉強をして管理栄養士の国家資格を取りました。今は新聞、雑誌、書籍、テレビなどで家庭料理のレシピを提供するお仕事と、管理栄養士と して栄養の指導をするお仕事をしています。
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村田裕子さんプロフィール
経歴
1983年
日本女子大学家政学部卒業。食物学科食物学専攻。卒業後婦人画報社入社。ファッション誌、ヴァンサンカン編集部に10年間在籍。ファッション、美容、インテリア等のページの編集に携わる。
1992年
フリーの編集者としての活動開始。念願がかなって料理本の編集を手がけ始める。
1993年
料理への情熱が募り、イタリア、フランス、タイ、香港、京都で本場の料理を極めるべく料理修行を始める。
1995年
料理研究家・栄養士としての活動開始。料理教室『STUDIO IDEA』を主宰。フランチャイズのイタリアン・レストランのメニュー開発、デパートの食品売場の販促企画、パーティのケイタリングやコーディネイトなど、企業関連の仕事に携わる。
2007年
料理研究家・管理栄養士としての活動を開始。
現在
和・洋・中のジャンルを問わず、実践的なレシピをテレビ、雑誌、書籍、新聞、広報誌等で紹介するほか、食品会社および調理器具メーカーの商品開発にも携わる。また、管理栄養士として、「毎日の元気は食生活から」をモットーに、健康とおいしさを兼ね合わせたレシピ開発とともに、ダンサーやアスリートに向けてのスポーツ栄養学は、いま一番力を入れている研究テーマ。材料の数々、種類、調理法、調理時間などを工夫しながら、作りやすいレシピを考案する日々。
2013年から新国立劇場バレエ研修所にて、栄養学の講師を務める。
・ラ・シェーヌ・ドゥ・ロティスール会員
・クラブ・ルミエール会員
・レザミ・ドゥ・キュルノンスキー会員
・趣味:クラシック・バレエ、ゴルフ