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新国立劇場バレエ団トレーナー 安田善彦さん
新国立劇場バレエ団のトレーナーとして、公演の舞台裏を支え、未来の有望なダンサー達を育成する同バレエ団の研修所にて、第一期から講師を務める安田善彦先生。海外や日本におけるプロのダンサー達の身体のお話をたっぷりと伺いました。
──最後に、読者の皆さんへのアドバイスをお願いします。
怪我のアドバイスで言うと、新しい振りを覚え始めた時や、はじめての動きをする時などは、特に注意してもらいたいと思います。それに、レッスン前によく体を温めること。あと、やっぱり食事はすごく大事だと思います。
食事については、プロの人はものすごく気を付けていて、色んなサプリメントを摂っていますし、私も摂るようにすすめています。どれも筋肉のためですが、男性にはプロテイン系統を、女性にはビタミン類なんかをすすめています。あと、アミノ酸もすすめていますね。
プロになるとリハーサル中や公演中は、食事にむらが出来るんです。忙しい時に食べられない。どうしても充分な栄養を摂りにくくなるんですね。そこを補うのに、プロの人にはサプリメントが必要だなと思います。
また、プロを目指す成長期のお子さん達も、不足しがちなカルシウムなどなるべく摂った方がいいと思います。海外では、ダンサー達はもとより一般の方達もみんな摂っていて、そういった意味では向こうの方がものすごく進んでいます。これから日本もそうなるでしょうけどね。
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安田善彦さんプロフィール
経歴
福岡県生まれ。1981年ごろより、来日バレエ団のトレーナーとして活動。ルドルフ・ヌレエフ、ミハイル・バリシニコフ、パトリック・デュポン、ジョルジュ・ドン、シルヴィ・ギエムなど多くのダンサーに関わる。アレッサンドラ・フェリの引退公演にもトレーナーとして参加した。新国立劇場開場時よりトレーナーとしてバレエ団に参加し、バレエ団の海外公演(ワシントンD.C.のケネディ劇場、モスクワのボリショイ劇場等)にも同行し、バレエ団員やゲストダンサーの調整をする。