TOPページ > バレエをつくる人たちインタビュー > 怪我予防のためのケア方法

バレエをつくる人たち

新国立劇場バレエ団トレーナー 安田善彦さん

新国立劇場バレエ団のトレーナーとして、公演の舞台裏を支え、未来の有望なダンサー達を育成する同バレエ団の研修所にて、第一期から講師を務める安田善彦先生。海外や日本におけるプロのダンサー達の身体のお話をたっぷりと伺いました。

安田善彦さん

──先生のところには、海外からも有名なダンサーがたくさん来ていますね。

海外のダンサーは、まず体の条件が恵まれていることと、バレエ以外にもみんなトレーニングをしていますね。海外のバレエ団は中にトレーニング室を完備している所もあります。今はピラティスとか、いろんなものがあります。やはり普段からそういうトレーニングをしていたほうが、踊る上でも怪我をしづらいと思いますね。

──レッスン前後で出来るケアの方法はありますか?

特にレッスン前が大事ですね。クラスが始まってから温めるんじゃなくて、その前から自分でストレッチなどで少し汗ばむくらいの状態にしておかないと、レッスン中に痛めてしまうことがあるんです。個人差はありますが、クラス前には20~30分の時間は必要だと思います。温めてやると、クラスの時にもすごくのりやすいんですよね。

また、レッスン後も急にぽっとやめるのではなく、徐々に冷やしていけるようにストレッチをした方がいいですね。クールダウンもそこまで徹底してやっている人は少ないと思います。

一ダンサーが、自宅などでケア出来る方法はあるのでしょうか?

自宅では、まずは睡眠。疲れを取るためには、入浴も大事ですね。

怪我や痛みのケアとしては、温めたり冷やしたりする方法がありますが、その切り替えは専門家でもちょっと難しいところがあるので、初心者の場合は少し考えながらやったほうがいいと思います。慢性化したものは温めた方が良いとされていますが、急性の怪我のようなものは冷やした方がいい。ただ、アイシングしてかえって痛みが出ることもあるので、そういう場合は切り替えます。痛みを感じているダンサー本人が一番わかる部分かもしれませんね。

温める時は、トレーナー室に機械を置いているので、超音波や赤外線などを当てている人もいます。

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安田善彦さんプロフィール
経歴
福岡県生まれ。1981年ごろより、来日バレエ団のトレーナーとして活動。ルドルフ・ヌレエフ、ミハイル・バリシニコフ、パトリック・デュポン、ジョルジュ・ドン、シルヴィ・ギエムなど多くのダンサーに関わる。アレッサンドラ・フェリの引退公演にもトレーナーとして参加した。新国立劇場開場時よりトレーナーとしてバレエ団に参加し、バレエ団の海外公演(ワシントンD.C.のケネディ劇場、モスクワのボリショイ劇場等)にも同行し、バレエ団員やゲストダンサーの調整をする。

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