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教えて、バレリーナ!テーマ『冷え対策』
普通の女性以上にバレリーナにとって冷えは大敵。体が冷えたまま無理に踊ると、大きな怪我を招きかねないからです。私も体が冷えた状態で踊ると、太もものハリを強く感じます。ですが、バレエのレッスン中は体のラインを確認しながらなので、薄着が基本。さらにレッスン場も暖房は控え目なので、体を冷やさないためにはたくさんの工夫が必要です。
まず体を温めるための基本は体を動かすこと。しっかりストレッチをしてから、普段どおり1時間のレッスンをこなすとかなり体が温まります。公演中やリハーサルのときはその時間が取れないこともあるので筋トレ(!)を行うことも。また、体のラインを隠さず保温してくれる、薄手のカットソーなども活用しています。
さらに冬場は必ず温かい飲み物を持ち歩くなど、普段の生活でも体を温かく保つ努力は欠かせません。
舞台の本番前やリハーサル時は、通常通りのレッスンを行う時間がなく、体が十分に温まらないことも少なくありません。そんなときはストレッチを念入りに行うのはもちろん、お腹や太ももなどの大きな筋肉を使うトレーニングをして、体を効率的に温めます。
足を上げたり、上体を捻ったりバリエーションをつけながら腹筋。20回ほどで体の中から温まってきます。
横になり、足首をクロスしたまま両足を床から少し浮かせて、そのまま上下に動かします。太ももの大きな筋肉を使うので体を温めるのに効果的!
舞台の本番前やリハーサル時は、通常通りのレッスンを行う時間がなく、体が十分に温まらないことも少なくありません。そんなときはストレッチを念入りに行うのはもちろん、お腹や太ももなどの大きな筋肉を使うトレーニングをして、体を効率的に温めます。
保温性に優れた薄手のインナーを愛用しています。レオタードの上に一枚着る、タイツをボレロのように加工して、肩と腕をピタッと覆うようにするなどしています。
タンスの引き出し一杯持っているレッグウォーマー。ピタッと薄手で温かいものや、足首と踵を最低限カバーするタイプなどを使い分けています。
公演中やリハーサルのときは待ち時間が多いのでひざ掛けを持っていきます。脚をすっぽり覆ってできるだけ冷やさないのがポイントです。
毎日の暮らしの中で意識せずに身についているのが、体の内側を温める生活習慣。冬場出かけるときは必ずタンブラーを持ち歩き、いつでも温かい飲み物が飲める環境に。食べ物も熱いスープやお鍋など、体の芯から温まるメニューを選んでいます。
お気に入りのタンブラーを持つようにしていて、雪の結晶や桜など、季節によって使い分けています。中身はすりおろした生姜とお砂糖をトッピングした紅茶や、ハチミツで甘さを足したアロンジェティーなど!
寒い日に選ぶのは熱いスープやお鍋などのホットメニュー。夜遅い時間には果物は食べないように気をつけています。また、食べたいときは我慢せず冷たいものも口にしますが、その後には、温かいものを飲んだり食べたりして、内臓を温めるのも忘れません。
一日の締めくくりはお風呂。ベッドに入る直前にバスタイムを設けて、湯船にゆっくり浸かり、一日の冷えをリセットすることにしています。実はボーっとお風呂に入っているのが苦手なので、色々なことをしながらバスタイムを充実させています。
お湯にそのまま入るのではなく、入浴剤でプラスαの効果を加えたお風呂が好き。筋肉疲労をケアしてくれるものや、お気に入りの香りのもの、トロッとした美容液タイプなどを日替わりで楽しんでいます。
入浴中はひたすら脚のマッサージ。特にふくらはぎを中心にしっかりと揉みほぐします。たまに力を入れすぎて痣を作ってしまうこともありますが、疲労を翌日に残さないための大事なケアです。
湯船にゆっくり浸かるための最大の工夫はBGMをかけること。そのときの舞台の曲を流して、イメージトレーニングをしながら浸かると飽きずに湯船に入っていられます。お風呂上りは、その日の気分で水を飲むこともありますが、水の後にはお湯を飲み体内の冷えもリセットします。
1988年生まれ。東京都出身。5歳より石井清子に師事。
2004年 オールジャパンバレエユニオンコンクール 優秀賞
2005年 全国舞踊コンクール・ジュニア部 毎日新聞賞
2006年 モナコ王立バレエアカデミーに奨学生として短期留学
2007年 全国舞踊コンクール・ジュニア部 入賞2位
東京シティ・バレエ団入団
2009年 「くるみ割り人形」主演 ティアラこうとう大ホール