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外反母趾だとバレエ踊る時にどんな影響ある?4つの特徴

外反母趾だとバレエ踊る時にどんな影響ある?4つの特徴


 
こんにちは。島田です。

バレエを踊っていて、外反母趾(がいはんぼし)があると、「何が原因で悪くなるの?」「トゥシューズの影響かな?」「踊ってる時にどんな影響あるの?」などなど、いろいろ気になると思います。

バレエに限らず、外反母趾があると、踊りのパフォーマンスに影響するので対策が必要です。でも、対策といっても、ただ親指が離れていればいいというわけにはいかないんですね。

そこで、今回は外反母趾について、どんな状態なのか、原因やなりやすさ、踊りへの影響や対策についてお話します。ちょっとボリュームありますが、知っておくだけでも不安が減ると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

外反母趾ってどんな状態?

外反母趾の全体像を、簡単に図にするとこんな感じです。

 

わからなくなったら、この図に戻ってもらうとイメージしやすいかも。
それでは早速いきましょう。

外反母趾とは

外反母趾って何なんでしょう?日本整形外科外反母趾ガイドライン(2014年)によると、こんな状態です。

外反母趾は、 母趾中央趾節関節(ぼしちゅうおうしせつかんせつ・MTP関節)で母趾が外反した状態。

日本整形外科外反母趾ガイドライン(2014年)より

外反母趾の解剖学的な4つの特徴

外反母趾には、解剖学的に大きな特徴が4つあります。

①第一中足骨の内反
②母趾MP関節が飛び出る
③母趾基節骨の外転+回内変形
④開張足


日本整形外科外反母趾ガイドライン(2014年)より

…なんですが、用語が難しくてイメージしにくいと思います^^;イメージしやすい言葉に置き換えるとこんな感じ。

①第一中足骨の内反

これは、『土踏まずが落ちること』だとイメージしてもらうと、わかりやすいと思います。

②母趾MP関節が飛び出る

これは『親指の付け根が飛び出ること』です。外反母趾というとこのイメージ強いですよね?

③母趾基節骨の外転+回内変形

これは、ある程度外反母趾が進んでくるとなりますが、『親指の先が人差し指の方へ向いている』ことをいいます。

④開張足(かいちょうそく)

足が『横にベターっと広がった状態』です。扁平足(へんぺいそく)に近いイメージですね。

つまり、外反母趾だと『土踏まずが落ちて、親指の付け根が飛び出て人差し指のほうへ向いて、足が横にベターっと広がってくる』ということになります。

外反母趾の原因

外反母趾の原因にはどんなものがあるでしょうか?

原因

①家族歴がある
ご家族に外反母趾の方がいるとなりやすいです。(特に、お母さんやおばあちゃん)

②先天性(生まれつき)
生まれつき外反母趾の子もいます。

原因(かも)

①外側体重(小指体重)
②アーチの低下
③扁平足(へんぺいそく)

これらは、外反母趾を引き起こすと言われていますが、実は科学的な因果関係は証明されていません(なので原因『かも』にしてます)。

ただ、上の3つがあると親指の負担は確実に増えるので、親指の痛みの原因になります。

また、外反母趾がある人は、外側体重やアーチの低下、扁平足を起こしやすいです。

外反母趾になりやすい条件

では、どうなると外反母趾になりやすいのか?次の3つが外反母趾を引き起こしやすい要因と言われています。

①加齢でなりやすい

加齢で進行すると言われています。というか、年齢によってなりやすい(進行しやすい)タイミングがあります。

大人の場合:40代でなりやすくなります
子供の場合:思春期でなりやすくなります

②女性の方がなりやすい

男性と比べると、平均で4倍なりやすいです。(研究によっては8倍のところもあります)

③先が細くて、ヒールの高い靴でなりやすい

先の細い靴でヒールが7cm以上ある場合、外反母趾になりやすいです。

トゥシューズ(ポアント)の影響は?

よく「トゥシューズを履くと、外反母趾になりやすい」というお話を聞きますが、必ずしもそうではありません。

日本で行われた研究だと、特定のスポーツ競技で外反母趾が進行するということはないとのこと。陸上競技とクラシックバレエとの間で、外反母趾のなりやすさに差はなかったそうです。

参考文献
1)小川正三、崎原宏、黒瀬純一:女性クラシックバレエダンサーにおける外反母趾について.足の外研会誌1986
2)鳥居俊女子陸上選手における外反母趾のX線所見.足の外研会誌1995

もし靴が原因なら、クラシックバレエの方が多いはずですからね。少なくとも、シューズのせいではありません。

ただ、1番ポジションやルルベのときに親指に体重を乗せすぎるクセがあるときは要注意。トゥシューズ(ポアント)を履くことによって、重心のかけ方が難しくなるので、親指の負担が増えて変形を早めたり、痛くなったりします。

バレエを踊るときの影響は?4つの特徴

では、外反母趾があると、バレエを踊る時にどんな影響があるんでしょうか?大きく分けると、次の4つの特徴があります。

①親指の付け根が痛い
②足裏に力が入りづらい
③重心が外へ行きやすい
④内転筋が使いづらい


 

①親指の付け根が痛い

親指が痛くなると体重が乗らないので、ルルベアップしたときや、ポアントで立った時に、かかとやアキレス腱に負担が増えます。

②足裏に力が入りづらい

足裏の内在筋が使えない(弱い)ので、アーチの低下が起きたり、つま先や甲が伸ばしにくかったりします。

③重心が外へ行きやすい

小指に体重が乗るようになるので、股関節や太ももの外側や、すねの外側に疲労が溜まりやすいです。

④内転筋が使いづらい

親指が使いづらいので内転筋にうまく力が伝わらなくなります。その結果、1番、4番、5番に入りづらかったり、足の付け根(内側)を痛めたり、回転がしづらくなります。

レッスンのときにできる対策

「じゃ、外反母趾のとき、レッスン中できる対策は?」と思いますよね?まずは、この4つの対策から始めてみるのがお勧めです。

①シューズを調整する

バレエシューズでもトゥシューズでも、指が重ならないようにピッタリなのが理想です。サイズについては、自己判断ではなく、教室の先生に見てもらうといいです。

つま先がきつくて、指の付け根に余裕があると、外反母趾が悪化しやすいので要注意。

②1番ポジションを見直す

ターンアウトするときに、大きい筋肉を使いがちだと、股関節が外にズレて回ってしまい膝が曲がります。この状態だと、1番ポジションにしたときに重心が後ろにズレないように、親指で踏ん張るようになるので余計な負担がかかりやすいです。

まずは1番ポジションにするときに股関節のなかで回す感覚を身につける方が、結果的に外反母趾を悪化させません(参照:ターンアウトの意味・使う筋肉・よくある悩みを徹底解説)。

③ルルベを見直す

ルルベをするときに、特にポアントで立つと、重心はほぼ親指の上にきます。なので、体が引き上がってない状態で行うと、体重が親指に乗ってしまい負担が圧倒的に増えます。

ターンアウトで床を押しやすくする以外にも、骨盤を立てたり(参照:バレエで骨盤を立てる理由。メリットと立てる位置)、足裏の筋肉を使ってつま先を伸ばす必要があります(参照:足裏の筋肉を使ってつま先を伸ばすポイント)。

④レッスン後に土踏まずとふくらはぎをほぐす

そして、少しでも外反母趾を予防するなら、レッスン後に、親指周りのマッサージに加えて、土踏まずとふくらはぎ(奥)をほぐすのがお勧めです。

どちらも体重を支えるときに使う筋肉があるので、親指に体重をかける負担を減らすことができます。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか? かなりボリュームあったので、もう一度まとめると…

外反母趾だと
・土踏まずが落ちる
・親指の付け根が飛び出る
・人差し指のほうへ向いて指が重なる
・足が横にベターっと広がってくる状態になる。

外反母趾の原因やなりやすさは色々だけど、
・家族でなっている人がいる
・先細で7cm以上のヒール
・ホルモンバランスの変化が出る時期(思春期と40代)
は要注意。

踊りへのデメリットは、
①親指の付け根が痛い
②足裏に力が入りづらい
③重心が外へ行きやすい
④内転筋が使いづらいが起きやすく、ターンアウトのしやすさも含めて色々影響する。

レッスンでできる対策は
・シューズの調整
・1番ポジションの見直し(股関節を回す感覚を身につける)
・ルルベの見直し(足だけに頑張らせない)
・レッスン後は、土踏まずとふくらはぎの奥をほぐす

外反母趾について知ることで、少しでも不安が減らせれば嬉しいです。できるところから取り組んでみてください。

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