発表会やコンクールシーズンで、目の前のお客様に向き合うことで、ブログを更新する余裕もなく、8月になってしまいました(汗)。
今回は毎月寄稿していますバレエスタジオミューズのめるまがを少し改編してブログの記事にしたいと思います。
子どもたちは夏休みが半分程過ぎた頃でしょうか?
海外のシーズンは9月始まりのところが多く、この時期は海外留学中の子どもたちやプロとして踊っているダンサーの多くが日本に戻ってきます。
この期間を休息の期間にしたり、身体の使い方を見直したり、怪我をしていた人は、シーズン中には難しい治療、手術、リハビリ(=再び適した状態になること、本来あるべき状態への回復)の期間として使う人もいます。
今年のYAGP日本予選の参加要項に以下の文章が記載されています。
詳細は→http://yagp.org/japan/2018/2018_rules%20and%20regulations.pdf
プリコンペティティブ女性のシューズについて近年、トゥシューズを履き始める時期が低年齢化している傾向が見られますが、そのことが子供たちの身体に与える影響について、多くの審査員から懸念の声が上がっております。こうした状況を鑑みて、10歳以下の参加者については、バレエシューズで踊ることを強く推奨いたします。

ダンサーは身体が資本です。そしてプロになるということは、ある意味、怪我との戦いでもあります。大きな怪我をしたことがないうちは、おそらく本当の意味を理解出来ないでしょうし、怪我をして初めて身体の使い方の大事さ実感することも多くありますが、多くのダンサーを見て来たトレーナーとして言えることは、やはり「予防こそが最善の治療」だということです。
女性の場合は特にトウシューズを履きますので、それに関する怪我というものがおよそ中学生以降に非常に多く見られます。厄介なことに、10歳以下の体重の軽いうちは、たとえトウシューズできちんとした立ち方が出来ていなくても、大きな怪我には直接つながりにくい傾向にあります。
ですが外反母趾や偏平足等の骨や関節の変形が起こりやすく、また筋力や筋肉をコントロールする神経系の発達が十分でないままにトウシューズを履き続けることにより、将来の大きな怪我につながる可能性が指摘されています。
指導者は、子どもたちがトウシューズの練習を行う前に、正しい姿勢のコントロールが出来ているか、十分な脚の筋力があるか、そして正しい脚のアライメント、ポジションを取れるかを正しく評価するべきです。正しい理想的な身体の使い方は、怪我の予防にも、パフォーマンスアップにも確実につながります。
国内のコンクールでは一部を除き、基礎の徹底ではなく、テクニック重視の踊りへの審査が目立ちます。これは日本の審査員(=指導者)と海外の審査員の基準の違いでもあります。
今回のYAGPの提言は、日本の指導者への非常に意味のあるものとなるでしょう。
参考文献のリンク先です→https://www.iadms.org/page/pointe_japanese
→http://yagp.org/japan/2018/Toe%20shoes_Doc.pdf
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本格的にパフォーマンスのプロフェッショナルを志す、すべての方へ
Miracle Body(ミラクルボディ)はスポーツ障害専門の鍼灸スポーツマッサージ治療院&トレーニングスタジオです。障害再発予防のリハビリ、正しい身体の使い方やパフォーマンス向上の為のトレーニング指導に力を入れ、専門性を追求したダンサー向け、ランナー向けメニューを設けています。
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