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「私の人生」を生きている?
ソロ、またはソリスト候補のリハーサルも
本格的にスタートしました
オーディションの時には
レッスンとポアントでのバリエーション審査
その踊りや踊り方を見て
ソリストで踊ってもらいたいと思った方に
先ずはトライアルとして
幾つもの役を与えていました
リハーサルまでの3週間で
ある程度は予習をして来た人
真っさらで来た人
その差は歴然としていました
ダンサーたちに言いました
順番を覚えて、ちゃんと踊れるようになるのは
ゴールではありません
私は5ヶ月もかけて
そんな事を指導しようとしている訳ではない
この舞台(リハーサル)に参加したことで
ダンサーとして多くのことを
感じ、考え、研究し、悩み抜き
今後何かの役を与えられた時に
自分で役を研究し
ある程度は自力で準備をし
指導者の前では全力が出せるダンサーになって欲しい
そうでなければ
たくさんのお客様の前で
お客様の心に残る踊りは出来ない、からです
頭を使わず、順番を踊るだけでは
ダンサーとして成長することはできません
単に、1つの舞台経験が増えた…だけのこと
それなら、指導者は要りません
相当に厳しく
レベルの高い踊りを要求したので
リハーサル初日は
全く付いてこられない…
条件には恵まれたダンサーや
才能のあるダンサーも居ました
それで心が萎えてしまっては
この大きな舞台でソロなど踊れるはずもなく
強い精神力と探究心
集中力と持久力
そして観察力と想像力を
自分でも育てていけるよう
サポートしていきます
それが指導者だと、私は考えています
人のリハーサルを見学するのを自由にしているのは
良く観察して
私が何を要求し
それにどう応えているのか
アドバイスの言葉からだけではなく
仲間の踊りや私の身体からも
情報を抜き出し、盗んで欲しい
その力がなければ
良いダンサーにはなれません
だから、ゴールはもっと高いところにある
生ぬるく
何となく
与えられるがままに
踊ってきたダンサーには
目を開けて欲しい
自分の才能に気づいて欲しい
そして
もっと夢を(欲を)持って欲しい
夢とは、叶えるもの
誰かがやってくれるのではない
全力でもがいたり迷ったり、悩んだりしながら
ほんの少しずつでも前進していこうという
意思の力がなければ
「私の人生」といえる時を、紡げないと思う
この舞台に関わることで
ダンサーとしては当然のこと
女性としても多くを学び
成長して欲しいと思い
ソロ候補者だけではなく
出演者一人ひとりと、関わるつもりです
だからこそ
私ももっと成長していかなくてはなりません
大きく広くしなやかに自分の心も育てなくては
日々、その責任と緊張感を感じながら
生きてきます
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