GWも最終日。お客様の中には10連休という方もいらしたようです。天候に恵まれ、穏やかな休日を過ごされた方も多かったのではないでしょうか?それにしても毎年のことでしょうが、休み明けの社会復帰?が大変でしょうね(笑)。
長期の休みには、既存のお客様の紹介はもちろん、YAGP日本予選のメディカルチェックやセミナーをきっかけに、またHPやSNS(最近はこのブログきっかけよりLちゃんママのインスタで…という方も多いです(笑)。)を見てということで、バレエの子どもたちには遠方からたくさん来ていただきます。
数ヶ月もしくは月一回程度しか来ることが出来ない子たちには、特に慎重に、今いるお教室の指導に合わせて、自分の身体の仕組みや働きへの理解が深まるように、レッスンを進めていきます。
骨格を変えるためにも、身体の使い方を変えなければいけません。当たり前ですが骨ですから、非常に時間が掛かります。性格も影響しますね。忍耐強く、正確に、繊細に。言い換えれば「努力」が出来る性格なのか?
身体の使い方を変えるために、まずは可動域を拡げなければ、使うべき筋肉が働きません。
使うべき筋肉が働く状態を作れても、それを使えなければ、身体は働きません。コントロール出来ません。
筋肉を使い、身体をコントロールすること、そのために必要なことはまずは「自分を知ること」です。それが身体の仕組みを知るということです。
自分の身体がどうなっていて、どのように動くのかを分からなければ、自信を持っては踊れません。「感覚」の良い日は成功しますが、悪い日は…。
コンタクトスポーツ(対人競技)ではないバレエにおいて、失敗は想定外ではありません。床やリノリウムにつまずいたり、照明が目に入ったり、オケの時は指揮者に左右されたりはしますが、場当たりやリハーサルで確認出来れば問題ないでしょう。バリエーションで、例えば回転が不安定、軸が取れない理由のそのほとんどが自分の中にあります。
何が邪魔をして、何が働いていないのか?を知らなくてはいけません。
働く場所に身体を持っていくことも必要です。それがポジションです。クラシックバレエで求められる姿勢やポジション(プレイスメント)は非常に理にかなっています。それは決して身体に制限を掛ける、縛られるものではないです。
守ることで、「自由」になることが出来ます。そのことが必ず個性へ、表現へと繋がります。
自分の意思で動く完璧にコントロールされた身体を作ること。それが自分を信じること、自信に繋がります。自信には「根拠」が必要です。
バレエは総合芸術ですが、その一つの要素、音楽にしてもやはりそれはロジック、非常に論理的に数学的に成り立っています。無数に散らばった音符を、アーティキュレーションやフレージングを用いながら、人間が非常に精緻に、ある意味感覚的に組み合わせることで、芸術として生まれ変わります。それは踊りの振付も同じです。
身体も同様、非常に論理的、ロジカルに説明が出来ます。身体の仕組みを知るために解剖学を知り、そしてその働き、実際の動きに繋げるために運動学を知る必要があります。それだけではないですが…
無数に散らばった方向性をまとめていくこと。繋がってしまえばとてもシンプルです。難解なものを好む人もいるでしょうが、芸術は単純明解なものでなければ、多くの人には受け入れられないでしょう。
Clarity。私が指導する時に大事にしている「感覚」の一つです。分からない人は調べてください。YAGPのジャッジシートの1番最初の項目にあります(テクニックの要素)。
芸術とは、観る天国、やる地獄。
何度も言いますが、性格が影響します。「努力」が必要です。
3、4、5月は、コンクールや舞台が多く、こちらに継続的に来ている「準備」が整った子どもたちは良い結果を出していました。YAGPや短期留学で海外に行って貴重な経験を積んで来た子も多く、こちらも非常に刺激を受けます。キラキラとした目で海外で見て経験して来たことを話してくれる姿に、私を含め大人にはもうない子どもたちのスポンジのような吸収力を感じます。
若いって素晴らしい、羨ましい…って、もうオヤジを実感します(笑)。
最近はブログではあまり触れませんが、治療の方も、古巣劇団四季のキャッツに出演中のダンサー、ランナーの方はウルトラやトレイル、実業団の選手もトラックレースがあり、有り難いことにたくさんお仕事をさせていただいています。
大人になっても「努力」を続ける皆様に関わらせていただいているお陰で、私も心身ともにバランスが取れていることを感じています。
さて今日は臨時休業させていただいて、昨年に引き続き神戸の大倉山へ。こうべコンクールを見に来ています。それにしてもGWのコンクールはまた増えていますね。私が知るだけで10以上あります。

10月のYAGP日本予選まであと半年です。一つの区切りとして、Miracle Body(ミラクルボディ)に来ている子どもたちが、今までのレッスンの成果を舞台上で発揮出来るのか、今どの段階にいるのかを確認するためですが、一つのコンクールの結果だけに左右されずに長い期間を掛けて作り上げていくことの大事さを私も確認して来ようと思います。
……と、このまま更新しようかと思いましたが、続きを書きます。
実は女性ジュニア2部、1部を見たところでめげました、心が折れました。
教師の資質に。
バリエーション一つで、普段お教室で行っているレッスンが見えて来ます。何を注意され、何を大切にしながら踊っているのかが。
昨年YAGP日本予選でのロイヤルバレエスクール校長クリストファー・パウニー先生の日本バレエ界への警鐘は何だったのか?
https://ameblo.jp/miraclebody-kitahorie/entry-12218095656.html
今日の決選出場者、入賞者の一体何人がそこに目を向けられているのか?
たとえ、こうべの審査員にターンアウトが出来ていると審査されても、海外の審査員からはそう判断されないという現実をこれまでにたくさん見て来ました。
責任は指導者にあります。
そうではない先生、指導者が大半であることを信じたいと思います。
またこれは昨年も気になりましたが、出場者が踊っている最中に、衣装が、振付がと…自分の生徒さんではない出場者に対しての意見?平気で観客席で喋っている指導者や親御さんがいます…疑います。
気を取り直して、Miracle Body(ミラクルボディ)に来ている子のエキシビションを見に行きます。
ジュニアダンサー対象ワークショップ
◆『フロアバレエ』
日時 5/14(日)18:00~19:30
定員 12名 →残り2名
次回以降の開催予定
6/11・7/9・9/10(日)
◆『Feel Rhythm (フィールリズム)』
日時 5/21(日)18:00~19:30
定員 12名→キャンセル待ち受付中
次回以降の開催予定
6/18(日)
詳細は→http://miracle-b.com/dance
※土日祝のご予約空き状況(5/7現在)
5/13(土)10時~10時半、15時~16時、18時半〜19時半
5/14(日)10時~10時半
5/20(土)9時~10時、15時半~16時、18時~21時
5/21(日)13時半~14時
詳細は→http://onemorehand.jp/miraclebody/?smp=1
※予約に関して
Miracle Bodyでは、基本的にキャンセル料はいただいておりませんが、 一人でも多くの方にご利用いただけますようキャンセル・変更の手続きはなるべくお早めにお願いします。止むを得ない理由や自己理由による直前のキャンセルも承りますが、予約しようとするその他の方の立場となって考えてご予約していただければと思います。
本格的にパフォーマンスのプロフェッショナルを志す、すべての方へ
Miracle Body(ミラクルボディ)はスポーツ障害専門の鍼灸スポーツマッサージ治療院&トレーニングスタジオです。障害再発予防のリハビリ、正しい身体の使い方やパフォーマンス向上の為のトレーニング指導に力を入れ、専門性を追求したダンサー向け、ランナー向けメニューを設けています。
Miracle Body
大阪市西区北堀江2‐3‐26 レキシントンスクエア北堀江
TEL:06‐6534‐7577 http://miracle-b.com
メールでもお気軽にご相談ください。
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