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スワンバレエアカデミー こどもの日 WS
半田市のスワンバレエアカデミーさん主催で、こどもの日スペシャル、ということでワークショップを指導しました。
たくさんの子供たちが集結してのワークショップ。所属先も違う見知らぬ人たちが集う場所に、子供たちは戸惑っていて、何をしていいかわからない状態。
これは全国各地、共通なのですが、移動バーを真ん中に運んでとりあえずみんな場所につくものの、座ってなにもしないか、立ってて教師が音源の準備をしていたり靴を履くのを眺めていたり、など…
たぶん教師が指示するまで、余計なことをしてはいけないのかな?と思っているのかも知れませんが、バレエは受け身で上手くなるわけないので、子供たちに
「みんなの先生が指導してくださっているバーレッスン前のアップを見せて」
と言ったら、体幹トレーニング、ピラティス…出てくる出てくる!
なんだ、知ってるじゃん!と。
なので
「じゃあ、いまやってるエクササイズ、何に役立つ?」
と聞いたら、誰も答えられない…そう、エクササイズは知ってても、それが何に効果的までか、考えられない。
ならば、と…
説明しながら、考えさせて、そしてそれをクイズ形式で答えさせて、自分の言葉で声を出して説明させて、カウントを数えさせて、目線を定めさせて、などなど…
ありとあらゆる手段で、子供たちのやる気を引き出そうとしているうちに2時間経過。
最後にアドバイス会を設けて、子供たちの要望を聞きました。
ひとりの子が
「アラベスクをあげるためにはどうしたらいいですか?」
と聞かれたので、自分でもすぐできるエクササイズ(簡単だし、辛くない)を指導して
「じゃあ、これ、誰でもできるし、簡単だから毎日できるかな?」
と、聞いたら
「出来ません」
と……きっと疲れちゃったのかな?(笑)
本当に自分のアラベスクラインを向上させたいなら、どんな手段を使ってもエクササイズを自らやるはず。しかし、たぶんそこまで自分のアラベスクに危機感を感じていないから
「出来ません」
という本音が出たのでしょう…
三日間連続でワークショップを指導していて感じたことは…
1 向上心はあるが、折角自分の所属先の先生が指導しているエクササイズを自ら行っていない
2 教師がデモンストレーションで動いているのに、教師を見ないで自分の姿を鏡で見てしまっている
3 色々なエクササイズを知っているのに「知らないので教えて下さい」となる
4 音をカウントしていない
5 目線が定まらない(誰かを頼りに順番を真似してしまうせい)
上記の問題点は、全国中のバレエ教師たちが頭を抱えている問題かも知れません。
子供ですから、いつか改善されます。しかし「子供だから」と呑気に構えていたら、あっという間に成人になってしまう。焦る必要はないけど、危機感は感じないといけないかな?と思いました。
コンクールにしてもそう。自分の履くトウシューズをベストコンディションに保つことや、自分の衣裳が糸がほつれていないか、をチェックするのは義務。
私ですら、本番がまだ先だとしてもバレエシューズのゴムを縫ったり、衣裳をチェックしたりしますから。
ワークショップを受講して下さった皆さんにメッセージです。
「自分自身に興味を持って下さい!」
それが、バレエの上達に必要なことです。
スワンバレエアカデミーの真里先生、杉浦さん、ありがとうございました!
左右木健一
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