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自ら学びたいと気付くまでの道のり
今日は生徒たちに色んな話をしました。
留学生2人の話も含めて…
モナコの黎水那
自作自演を試験で披露したみたいです。
…の、10年前(笑)
ワシントンの茉琳
…の、14年前(笑)
この2人だけに限らず、私は相当生徒には厳しいことを要求しました。
うちのスクールでは小学1年生から、お団子は自分で結う練習を始め、3年生の時点では親の力を借りずに髪の毛は後れ毛がないように自分で結えるように教育します。
コンクールも親の付き添いはなし。全て私達教師が面倒を見ます。従って自分の荷物、衣裳は全部自分で管理させますし、よほど身の危険がない限りは電車でも何でもキャリーバッグと衣裳は自分でもたせます。
コンクールのCD受付、DVD販売ブース、ジャッジシート受け渡しも、よほど生徒が場当たり時間に間に合わない、というシチュエーション以外は全部自分で行います。
黎水那も茉琳も、たくさん人様にご迷惑をおかけしながら、失敗を繰り返しながら、やってきました。
失敗して、泣いて、悔しい思いをして、私達教師に叱られながら(笑)
彼らが私達教師にあれこれ言われるまえに
「もっと学びたい」
と、自ら気付いた時に、留学が決まりました。
誰かに
「あ〜しろ、こ〜しろ」
と言われている時点では無理です。無理ではないですが、教師に言われて、教師の言いなりにしか動けない子。日本では、それを優秀な子、と位置づけますが、実は本人たちの心が全く動いていないから、いつかは幻と化して消えてしまいます。そんなケースを多々と見てきました。
教師や親が仕立て上げた子供が、大人になってまで良い子でいるわけがない…
ですから、私の指導方針も変わりました。もちろん先日書いたようなバレエ界では
「そんなのは常識!」
ということは厳しく指導しますが、それ以外は本当に注意が少なくなりました。
なぜならお腹がすいていない子、喉が渇いていない子に無理やり食べさせたり飲ませたりする必要はないから。
いままでは
「せっかくバレエを習いに来たのだから」
と、無理にでもバレエを上達させようとしていました。いまは違います。上達を望まない子を上達させる労力を、本当に上達したい子に情報を提供したい、という風に変わりました。
明日も私は呉市のほうに指導に伺うのですが、先生や生徒さんたちが
「お待ちしています!」
という嬉しいメッセージが届きました。
「学びたい」
という意欲のある方々が集まる場所に出向くのは、最大の喜びです!
たくさん指導しても、実は子供の心に響いている事柄はビックリするくらい少ないのだ、というのも最近感じます(その話はまた次回)
私は明日から不在ですが、私が今日生徒たちに託したことが、どうか彼らの心に響いていますように…
左右木健一
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