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教育すべきところ
最近、バレエの先生方が嘆くこと
「生徒たちのマナーがない」
私もマナーは厳しく指導していましたが、時代も時代だから、仕方ないかな…と見過ごしていた部分がありました。
しかし、今日、生徒がチュチュを着たまま、床に座っていたので
「お尻にタオルとか敷きなさい!」
と厳しく注意しました。
チュチュのお尻やチュールが汚れないようにするのはもちろん、チュチュを作成して頂いたお衣裳の先生方に対する最低限のマナーです。
しかし、海外ではそんなことお構いなしに、チュチュを着たままドン!って松ヤニ箱のそばに座るプロもたくさんいます。私も海外いたころは、その現場を見ても別に何も感じませんでした。
「だって舞台の上だって、チュチュで座るじゃん」
みたいに…いま振り返ると無知さ加減が恥ずかしいです。
人は、親しくなればなるほど、どんどん人に対しての思いやりを忘れてしまう。
それを子供のうちから、教育しなくてはいけない。
しかし、いまのご時世、それを教育したら
「ウザい」
「面倒」
「いちいちうるさい」
に、なる…
今日もレッスンを指導していて、改めて気づいたのは、クラシックバレエとは
「discipline 規律」
なのです。それがなかったらバレエではない。
もちろん趣味のバレエでそこまで規律、規律、となる必要はないにしても…
生徒には
「貸衣裳とは言え、1針1針手で縫ったお針子さんがいるんだよ。もちろんみんなが着るまでは最新の注意を払って、汚れないように、ってね。それを粗末に扱うのは、人としてどうなのかな?」
と、教育出来なければ、バレエ教師失格だな、と。
教育すべきところは、きちんとすべき。
それは教師のモラル、だけではなく、自分が指導した生徒が赤っ恥をかかないため。
すなわちそこには「愛」がある…
ということは、バレエを知らない方にも理解してもらえたら幸いです。
左右木健一
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