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インタビュー

モーリス・ベジャール・バレエ団所属 那須野圭右さん

那須野圭右さん

――日本にいたときとは周囲の環境も違いますよね。

日本で牧にいたときなんかは、僕と(大野)大輔と(遅沢)佑介と(服部)有吉がいて、言ってみればみんなライバルなわけです。言ってみればこの4人で1番うまいやつが一番いい役をもらえるんですよ。4つソロがあったとしたら、一番目立つソロは、一番出来るやつがもらえるんです。普通の考え方ですよね。ところが、僕が向こうに行くと、はっきり言って僕が一番クラシックを踊れたのにも関わらず、役がもらえなかった。

――何故なのでしょうか。

僕もそう思いました。何でなの、僕一番出来るのに、と。クラスの中でも、僕がいた1年生、2年生合わせても一番クラシックが踊れると思っているのに、役になると普通の群舞。それにすごく戸惑いましたね。その年ではそれが理解できなかった。

ただ、例えば身長が160cmくらいの細いアジア人が、舞台の真ん中で1人でいるよりも、身体が大きくてしっかりした人間が舞台の真ん中で1人でいる方が、映えるんですよ。踊りどうこうの問題ではなくて。

だから結局、自分をどう表現するかなんですよね。どれだけ踊りがうまくても、舞台に立ったときに、照明がかかって、お客さんが入って、衣装を着て、何かの作品を一つ踊るとなると、うまいだけじゃダメなんですよ。それよりも少しレベルは低いかもしれないけど、上手くはないかもしれないけど、自分の体をもっと使えて、もっとお客さんに対して出せるものがある方が映えるんですよね。というのは、だいぶあとになってからわかったことですけど。

――入った時の、生徒間での身体的な差はいかがでしたか。

もうバラバラですよね。様々な国籍や人種の人間がいて、クラシックが全く出来なくても、即興をやらせたらものすごく動けるとか。僕自身もクラシックであれば何でも出来ましたけど、即興と言われると全く動けなかったですから。

でも、日本人だからとか、何人だからというのでは無いと思います。日本人でも背が高くて外国人みたいな体型の人も今はたくさんいますし、外国人で日本人より背が小さくてずんぐりした人もいますし。だから、もう何人だからっていうのは忘れていいと思うんですよね。

だから国籍とか人種云々ということよりも、自分の体型に合ったものを目指す。どう頑張ったって160cmで筋肉質の男がロシアに行って王子は出来ないと思うんですよ。ロシアだと女性が普通に170cmはあって、ポワントを履いたら180cm近くなります。それを160cmの男がサポートしていてもおかしいと思うんです。だから、自分に合った動きや踊りを出来る限り早く見つけて、それを追及していくしかないんじゃないかなと。

03
「ツァラトゥストラ」のスタジオリハーサルにて

次回3月14日(土)のお届け内容は、『ベジャールさんから学んだこと 』です。 お楽しみに!

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