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マラーホフのマスタークラス

マラーホフのマスタークラス
マラーホフのマスタークラス
発売元:日本コロムビア

マラーホフが日々バレエ団で行なうレッスンをフルに収録した「マラーホフのマスタークラス」。今回このDVDをご紹介していただくのは、ベルリン国立バレエ団で10年間マラーホフとともに歩み、同DVDのプロデュースを手がけた針山愛美さん。ダンサー、指導者としてのマラーホフの素顔、マラーホフがベルリンを離れる直前の最後の日々を自ら記録した針山さんが胸に抱く同DVDへの想いをバレエジャポンにお届けいただきました。

DVD「マラーホフのマスタークラス」
に寄せて

今回のレビュアー
針山愛美
針山愛美
(ベルリン国立バレエ団ダンサー)
マラーホフ監督率いるベルリン国立バレエ最後のクラス映像

マラーホフのマスタークラスこのDVDは、ウラジーミル・マラーホフ監督率いるベルリン国立バレエ最後のクラス映像になってしまいました。

ウラジーミル・マラーホフ自身が選んだダンサー達。彼の意向で、バレエ団のプリンシパル、ソリスト、ドゥミソリスト、コール・ド・バレエの各カテゴリーから、そして国際色豊かにあらゆる国出身のダンサー達が出演しています。

世界各地で活躍するウクライナ出身のヤーナ・サレンコ、モルダビア出身ジーヌ・タマズラカウ、ドイツ出身でヤーナ・サレンコの夫でもあるマリアン・ヴァルターらプリンシパル・ダンサー達が、特にセンターレッスンでは自らの得意技を披露。マラーホフもそれを見て納得の嬉しい表情でユーモアたっぷりの反応を返し、普段のレッスンそのままの雰囲気を見て頂ける作品となっています。

ユーゴスラビア出身のサラ・メストロヴィッチ、ブルガリア出身のクラッシーナ・パブロワ、タタール出身のヤーナ・バロワの3人はソリストながら主役に抜擢されている新人達。クラッシーナは彼も信頼している新人で、マラーホフのヴァリエーション・レッスンにも出演しています。

パリ・オペラ座バレエ学校出身マルティン・アロヨス、イタリア出身ニコラ・デル・フレオの二人は足のラインが美しい若手ドゥミソリスト。

ドイツ出身で現在コール・ド・バレエのリーザ・ブロイカーはベルリン・バレエ学校出身で学生時代にイスタンブール国際バレエコンクールで金メダルを、今夏はリガ国際コンクールで銀メダルを受賞した若手ホープ。彼女はマラーホフのヴァリエーション・レッスンでも抜擢され出演しています。

バーレッスンとセンターレッスンで多少メンバーが違うのも特徴です。

ピアニストも彼のお気に入りの二人、バーはマリタ・ミルサリモワを、センターではナディラ・ブルハノワを指名しています。

マラーホフのマスタークラス
監督でありながら仲間のような存在

マラーホフのマスタークラスマラーホフ監督が、10年間共に踊り、指導し、育ててきたバレエ団。

彼の優しく暖かく明るい人間性があったからこそ家族の様な素晴らしい雰囲気のバレエ団になり、日々気持ちよく仕事をする事ができました。

マラーホフ監督が、舞台で踊る姿を10年間見てきました。その中から得るものは計り知れない程で、その数々の踊りが今も脳裏にしっかり焼きついています。

彼は自分に本当にストイックで、10年間どんなに舞台で遅くなった日の翌日も必ずレッスンに姿を現し、まじめにレッスンされる姿を見て、私達もこうでなければいけないと自然に皆もついて行きました。

しかし、レッスン中は和気藹々とジョークをいつもおっしゃり和やかな雰囲気でした。

彼がクラスを教える時は、一瞬でパを考え、自分でお手本を見せながら説明が終わると一緒にレッスン、という具合に監督であり、一ダンサーとしても仲間であるという意識の下、皆で切磋琢磨してきたバレエ団。

10年の日々が過ぎ、それが分散してしまうのだと思うと、寂しく何とも言えない気持ちや、マラーホフ監督への感謝の気持ち、色々な物が混じりあい、この素晴らしい環境の空気を少しでも形として残すことが出来ればと思い、この最後の日々を自分でプロデュースして撮ってみようと思ったのでした。マラーホフへの思いから、忙しい間をぬってシーズン中の日曜日の撮影に協力してくれたダンサー達、ピアニスト、スタッフの全ての方に感謝の気持ちで一杯です。

そして、私にとってはウラジーミル・マラーホフ監督、監督でありながら仲間のような存在、言葉で言えない感謝と尊敬を送りたいです。本当に心ある方、人間としても学ぶ事が沢山ありダンサーとしてだけではなくもっと大きな範囲で感謝の気持ちで一杯でその思いがこのDVDにつながりました。

特典映像のインタビューでは、彼の今までの経緯やバレエに対する思い、日本に対する熱い気持ちを40分弱も語ってくださりました。インタビューをする、と言うより私が質問する事に対してごく自然にお話して下さっているカジュアルな雰囲気で、素晴らしい事を語ってくださりました。

ベルリン国立バレエの一コマを見て、楽しんで頂ければ幸いです。

予告編

作品情報

【作品タイトル】
マラーホフのマスタークラス
Ballet Master Class with Vladimir Malakhov

【作品概要】
ユーモアと厳しさが入りまじる これがマラーホフのバレエ・レッスン!

世界中にファンを持つスターダンサーでありながら、十数年にわたりベルリン国立バレエで芸術監督を務めたマラーホフ。セミオノワやサレンコなど、一流のリーディングダンサーを育て上げた“師”としても手腕を認められている。本DVDはマラーホフが日々バレエ団で行なうレッスンをフル収録。ベルリン国立バレエのプリンシパル&ソリスト級のダンサーたちがデモンストレーションを見せる。
プロデュースは同じくベルリン国立でダンサーとして活躍、日本でもバレエ講師やコンクールの審査員の経験豊富な針山愛美。
(2014年制作 中級レベル)

※マラーホフ監修のレッスンCD「Music for Malakhov’s Master Class – Basic」も好評発売中!

【出演】
指導:ウラジーミル・マラーホフ
ダンサー:ヤーナ・サレンコ、ジーヌ・タマズラカウ、マリアン・ヴァルター、ヤーナ・バロワ、サラ・メストロヴィチ、クラッシーナ・パブロワ、マルティン・アロヨス、ニコラ・デル・フレオ、リーザ・ブロイカー、針山愛美
ピアニスト:ナディラ・ブルハノワ、マリタ・ミルサリモワ

◇ウラジーミル・マラーホフ Vladimir Malakhov
1968年ウクライナ生まれ。ボリショイ・バレエ学校卒業後、モスクワ・クラシックバレエに入団、最年少ソリストとして活躍する。86年ヴァルナ国際コンクールでジュニア特別賞、89年モスクワ国際バレエ・コンクールで金賞受賞。92年、ロシアを離れる。ウィーン国立歌劇場バレエ、カナダ・ナショナル・バレエのプリンシパルを経て、94年ABTのプリンシパルとなり活躍の場を世界に広げる。2002年ベルリン国立歌劇場バレエの芸術監督に就任。『ラ・バヤデール』(02年)、新版『シンデレラ』(04年)を初演。04年ベルリン国立バレエの芸術監督に就任後も、『眠れる森の美女』(05年)、『ラ・ペリ』(10年)を発表するなど、演出・振付家・ダンサーとして精力的に活動した。14年、同バレエ団の芸術監督の座を離れ、東京バレエ団のアーティスティック・アドバイザーに就任。

◇プロデュース:針山愛美 (ベルリン国立バレエ団ダンサー)

発売元:日本コロムビア

DVD購入はこちら

針山愛美今回のレビュアー/針山愛美プロフィール
1993~96年ボリショイ・バレエ学校に留学、主席で卒業し、モスクワ音楽劇場バレエ団に入団。エッセン・バレエ、ボストン・バレエなどを経て2004年、マラーホフ率いるベルリン国立バレエの一員となる。モスクワ国際バレエ・コンクール特別賞、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)等、受賞多数。近年はダンサーとしての活動ほか、ダンス公演の企画・プロデュース、また出身地である吹田市の国際交流大使に任命されるなど、活躍の場を広げている。国内外でバレエ講師やコンクール審査員の経験も豊富。

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